ガンパレード・マーチシリーズの登場人物瀬戸口隆之と速水厚志のカップリング。
ゲームにおいて
「ははは。俺はお前のそういうところ、好きだな。」
瀬戸口は、速水に顔を近づけると、にっこり笑って抱きしめた。
…なぜそこで紅くなる。
「だが、抱きしめるにはやっぱり女の子の方がいいな。骨っぽい。」
軽薄で女好きを公言し、野郎はさよならという瀬戸口だがなぜか速水は別枠らしく、
初対面でいきなり一枚絵つきで抱きしめてくる。
更に速水プレイ限定で
「分かった。さあ、俺の胸に飛び込んでおいで。
ヌルッと。さあ、ヌルッと。…どうした?」
という台詞があり、速水を「俺のバンビちゃん」と呼びセクハラをかましてくる。
女好き設定はどこにいったと突っ込まざるおえない。
漫画版や小説版においてもこの抱きしめイベントはお決まりとなっている。
公式外伝において
ゲームではない現実の第5世界での出来事を描いた外伝〔Return to Gunparade〕(通称リタガン。アルファシステムのHPで無料公開中)
においては、瀬戸口は芝村家に使役されている。
精神寄生体・鬼である瀬戸口は1000年前に仕えていたシオネ・アラダ(万物の調停者である巫女)を人間に殺されて以来、彼女との再会だけを願って死体から死体を渡ってきた。
芝村舞から速水を遠ざけようと脅した折、自分の正体がバレる危険を冒しながら本性を現した速水に顔面を殴られ手を踏みつけられ「君が死ねばいい」と逆に脅され、その姿にシオネ・アラダを見た瀬戸口は彼こそが探し続けていた彼女だと思い込み本気で惚れてしまう。
1000年の間に瀬戸口の中のシオネ・アラダは美化に美化を重ねられほぼ概念と化していたのだが、それでも尚、速水にその姿を見たのは速水こそ1000年ぶりに現れたシオネ・アラダだからである(シオネ・アラダは人名ではなく役職名。通常は女性)。
瀬戸口の惚れていたシオネ・アラダとは
“何も持っていない、なんの義理もないのに血を流しながら世界は良くなると嘘をつき続ける者”であり、
“誰よりも幸薄い、世界から見放されたような存在でありながら自分が守ると言い切る稀代の詐欺師”であり、
“可憐な嘘つき”であり“その嘘を本当にしてしまう者”であり、
確かに速水厚志そのものなので瀬戸口が人違いするのも無理はないとも言える。
生まれ変わりは壬生屋未央なのだが壬生屋は今は普通の女の子であり彼女に対しては「自分の一番大事にしているイメージが壊されるようで」逆に冷たくあたってしまう。
以来、速水に猛烈に求婚しはじめ、芝村舞を恋敵認定したり抱きしめていやらしい手つきで触ったり「恋愛は自由だ」と言い切ったり速水のちょっとした行動にシオネらしさを感じて(俺の姫様)と心の中で思ったりしている。
ちなみにリタガンが未完であるためこの誤解(?)は解けないまま止まっている。
いいのか瀬戸口。
同じく実際の第5世界での出来事を描いた〔みんなのガンパレード〕においては
「ひどいじゃないか。厚志…俺達の愛でデンジャラスで熱い夜の饗宴は、嘘だったとでも言うのかい」
「速水、どんなに具合が良いのか知らないが、がさつな女なんかやめて、早く…俺のところに嫁がないか。」
など問題発言を多数している。
一緒に料理をしたりじゃれあったりリタガンに比べるとかなり仲良くなっており速水も「僕にとっては、東原のお父さんがわりで、大切な人の一人だよ」と話している。
「愛でデンジャラスで熱い夜の饗宴」についてはよく読むと否定していない。
ちなみに瀬戸口は人畜無害でぽややんとした少年を装っている速水が自分の本性を見せた数少ない存在であり、抱きしめられて肘鉄をくらわせたり「それ以上嘘を並べたら死刑だ」と脅したり他の人間には見せない素の性格で接している部分がある。
竜候補
瀬戸口と速水は二人ともセプテントリオンの選んだ「竜候補」であり、強い精神的負荷(大切な人を目の前で失う、など)を与えられることで強大な生物兵器「竜」になることを期待されていた。
しかし介入者によりその運命は曲げられ、速水は完全にシオネ・アラダとして覚醒しぽややんとした英雄になる(青の厚志)
瀬戸口は騎士として彼に仕えることになる(オーマネーム青にしてすみれ。
ガンパレ内でも特に裏設定が集中している二人であるため、
先輩であり1000歳の鬼であり騎士である青年×元廃棄実験体であり今代の姫であり英雄である少年
更に二人とも「竜(生物兵器)」候補でありどっちも本物は死んでいる
・・・というもの凄く属性の濃いCPである。