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楓(バケモノの子)の編集履歴

2016/08/07 02:46:17 版

編集内容:記事を大幅追記

CV:広瀬すず

この記事には映画『バケモノの子』のネタバレが含まれています。

概要

細田守監督のアニメ映画『バケモノの子』の登場人物。

渋谷】の進学校に通う女子高生で、蓮(九太)が再び人間界に戻ってきたとき図書館で出会う。

9歳のまま知識や学力が止まっており、人間界についてわからない九太(蓮)に、読み書きから教えていく。

物語での活躍(ネタバレ注意)

蓮が人間界に迷い込んだ際に立ち寄った図書館で、彼が楓に「鯨」の読みを尋ねてきたことで彼と出会う。その後帰り際に図書館内で騒いでいたことで注意した不良たちに袋叩きに遭いそうになったところを蓮に助けられ、「暴力は良くない」と言いつつも助けられたことに感謝する。それを機に蓮と親しくなり、彼が小学生程度の学力であることを知ると「知りたいこと、知りたくない?」と持ちかけ、蓮がそれに応じたことから彼に勉強を教えるようになる。

結果蓮は彼女の上手な指導法と元来から備わっていた学力、持ち前の知的好奇心によって楓が驚くほどメキメキと学力が身についていき、学力が高校程度にまで達したところで楓は蓮に大学進学を勧める。蓮は彼女との触れ合いによって人間界に対する関心が再燃したことからバケモノ界への未練がありつつもその提案を承諾し、楓と共に区役所で住民票を調べている内に、蓮はそれまで行方知らずとなっていた父親の所在を知り、結果父親との再会を果たす。

しかしそれによって蓮と熊徹との間に不和が生じてしまい、その後再び蓮と落ち合うと彼から「俺は何なんだ?」と問い詰められ、蓮の気持ちの揺らぎを悟った彼女は彼に自らのお守りを差し出し、蓮は自分の気持ちに決着を付けるべくバケモノ界へ赴く。

バケモノ界で次期宗師を決める儀式が終わると、自宅で勉強している最中蓮から電話で呼び出され彼と再度落ち合い、蓮からバケモノ界で起こった出来事を聞かされると、2人の目の前に闇に支配されていた一郎彦が現れ蓮は彼女に逃げるよう促すも、彼を心配する楓は蓮から離れようとはしなかった。蓮は単身で一郎彦に挑むもそこでは決着はつかず一旦退散を決め、楓は蓮と共に逃げる途中持っていた本を落とし、それを読んだ一郎彦は「鯨」という単語を目にしたことから鯨の姿となって街中を暴走。

その後逃げた先の地下鉄車内で楓は自身が蓮に対して抱いていた想いを彼に打ち明け、蓮に大きな決断をさせる。一郎彦との決戦の場に決めた場所に一郎彦が現れると蓮は再度彼女に逃げるよう促すも、むしろ楓は鯨化した一郎彦の前に出て「あなたは一体何がしたいの!?誰だって、みんな等しく闇を持ってる。蓮くんだって抱えてる。私だって!!私だって、抱えたまま今も、一生懸命もがいてる…だから簡単に闇に飲み込まれたあなたなんかに蓮くんが負ける訳がない。私たちが負ける訳ないんだからっ!!」と叱責。そして一郎彦が彼女に襲いかかってきたことから蓮にその場を退けられ、蓮は一か八か己の命を犠牲にして一郎彦を止めに掛かろうとし、楓はチコと共に涙しながらそれを見守る。しかしそんな蓮の目の前に付喪神と化した熊徹が現れ、渋天街の住人たちと熊徹に促されながら刀を構え、熊徹と共に一郎彦を闇から解放し彼を救った。

騒動が鎮まると、渋天街で蓮を祝う盛大な披露宴が開催され、楓もそれに参加するためにバケモノ界へ赴く。そして彼の前に現れると、蓮に大学の願書を提示し大学に進学するか否かを問うと、彼は大学に進学すると応え、蓮はバケモノ界を去り父親と共に暮らすのであった。

余談

以上のように九太の成長に大きく貢献した楓であるが、一部の視聴者からは彼女が不必要であるという意見が出ており、視聴者との間で彼女の存在性に対する賛否両論が巻き起こっている。事実楓は九太との出会いが少々唐突で物語への関わり具合もやや不自然感が否めず、さらには一部のユーザーから「進研ゼミの回し者」と揶揄され挙句の果てには「むしろ一郎彦がヒロインだった」という声まで発出する有様である。

ただし念を押すが、九太は彼女と出会わなければそれまで心が離れていた人間界に一生関心を持たずバケモノ界で暮らし続けていたことは明らかであり、当然ながら父親との再会も叶わなかったことは目に見えている。さらに楓からしてみれば、九太と出会うまでは親の期待に応えるべく自分の気持ちを押し殺して勉学に身を注いでいたが、九太と出会って以降は彼との交流によって自らの生き方を見出し前を向くようになったため、言うまでもなく九太との出会いは彼女にとっても不可欠であり、物語のラストでも宗師がそれを評している。

さらに物語においてはストーリーを盛り上げるためにもヒロインの存在は必要不可欠であり、このことを鑑みても楓の存在は不可欠といえる。

即ちもし彼女の存在性を「不必要」と批判する場合は、物語の構成についてを最低限把握してから行うべきといえる。

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楓(バケモノの子)の編集履歴

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