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カリグラの編集履歴

2016-08-12 17:54:56 バージョン

カリグラ

かりぐら

ローマ帝国の第3代皇帝

第3代ローマ皇帝(在位37~41年)

通称としてカエサル・ゲルマニクス帝を使用する。

本名ガイウス・ユリウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス(12~41年)。

カリギュラとも表記される。

出自

ガイウス・ユリウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス(CAIVS IVLIVS CAESAR AVCVSTVS GERMANICVS)。


12年、ゲルマニクス(ゲルマニクス・ユリウス・カエサル、GERMANICVS IVLIVS CAESAR)と大アグリッピナ(IVLIA VIPSANIA AGRIPPINA MAIOR)の3男として生まれた。

カリグラ(CALIGVLA)は「小さな軍靴」の意(軍用サンダル「カリガ」+指小辞)で、父・ゲルマニクスのゲルマニア遠征に同行した際にミニチュアの軍装を着せられており、ローマ軍将兵のマスコットとなり「カリグラ閣下」とあだ名をつけられた。


初代皇帝アウグストゥスは後継者ティベリウスの更に後継者にゲルマニクスを指名したが、ゲルマニクスは19年に遠征先のアンティオキアで病死した。

即位まで

ティベリウス帝の治世は安定していたが、セイヤヌス率いるローマ親衛隊が跋扈し、首都ローマは息苦しい状態だった。

27年、ティベリウスはカプリ島に隠棲することになった。

権力奪取を目論むセイヤヌスの讒言により、29年に母アグリッピナはパンダテリア島、長男ネロ・カエサルがポンティア島へと流刑となり、翌年は次男ドルスス・カエサルが地下牢に幽閉された。

母と兄弟が追放された後、カリグラは軍に軟禁され捕虜同然の扱いだったが、31年にセイヤヌス一派が粛清されるとカプリ島に引き取られ、ティベリウスの死まで共に暮らす。

その間カリグラはティベリウスへの遺恨を一切表に出さず、周囲の人々から「こんな見下げ果てた主人(ティベリウス)も、こんなに立派な奴隷(カリグラ)もいない」と評された。カリグラは親衛隊長官ナエウィウス・ストリウス・マクロと親交を結び、マクロはティベリウスの前でカリグラのことを徹底的に誉めた。35年、ティベリウスの孫のティベリウス・ゲメッルスとの共同皇帝として後継者に指名された。


37年、ティベリウスはカプリ島で病死し、ティベリウス・ゲメッルスは狂気を理由に後継者の地位から外され、カリグラが第3代皇帝として即位した。

ローマ市民はティベリウスの死に歓喜し、カリグラは「我らの子」「我らの星」と歓呼の声をもって迎えられた。

即位後

カリグラはティベリウス時代に作成されたブラックリストを破棄し、追放された者たちの帰国を赦した。闘技会や競技会などの予算を復活させて市民に娯楽を与えた。困窮者の生活保護も行い、その施政は歓迎されるスタートを切った。

しかし、その年の10月、カリグラは病に倒れる。カリグラの病状回復に帝国全体が喜びにわいたが精神に異常が現れ始め、病に臥せっている時に「皇帝の命が助かるなら自分が死んでもよい」と誓った人々を呼び出して殺害し、約束を守らせた。妻を追放し、ティベリウス・ゲメッルスを自殺させた。

38年、カリグラは腹心のマクロを逮捕し、妻ともども処刑した。

39年、いくつもの大規模な建設事業に着手し公的支出を増やしたことがたたり、ローマの財政は危機に陥った。

金を得るため、カリグラは市民に不当な起訴や科料を課し、ついには殺害して個人資産を押収するに至った。結婚に対して税金を課し、剣闘士の命を競売に掛けた。

元老院との関係が冷え込んだため、裁判記録を再検討し、議員の多くは信頼に値しないと結論した。執政官を更迭し、元老院議員数人を死刑に処した。

40年、カリグラはローマの同盟国マウレタニア(モロッコ)のプトレマエウス王をローマに招待して殺害し、領土を奪った。

また、ヘラクレスやアポロといった神々のコスプレで公の場に現れるようになり、自らをユピテルと称し、自身を祀る神殿を建立させた。これは唯一神を奉るユダヤ人の反発を招き、ユダヤ人と対立するギリシャ人も不穏な動きを見せた。このため、アレクサンドリアで暴動が発生した。カリグラを暗殺しようとする動きも見られるようになった。

41年、カッシウス・カエレアが、仲間とともに劇場にいたカリグラを暗殺した。カエレアは元老院を支持するよう軍を説得したが成功せず、カリグラの一族を根絶やしにすることを試みたが、叔父のクラウディウスを見つけることができず、親衛隊の支持を受けてクラウディウスが第4代皇帝となると、暗殺に関与した全員が逮捕・処刑された。



ティベリウス ←先代 次代→ クラウディウス帝

関連タグ

ローマ帝国 ローマ皇帝


カリグラ(デモンベイン)

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