概要
3000年くらい前の中国で使われていた文字。だいたい、「鹿のふとももの骨」か「亀の甲羅」へ掘りこまれている。
占いに用いられ、白川静によると、「貞ふ(とう) 象を獲んか」という文字を書いて、焼き、神がいい結果を出すまでひたすら焼く、と言う作業をしたらしい。
その後そういうパラダイムが変わったあるいは廃れて変形した後、甲骨文の描いてある骨は貴重な漢方薬として中国人に親しまれた。ので発見した人は薬屋さんで
「この骨の産地教えろ」
と言って拒否されている。(しょうがないので薬屋さんで買いまくったらしい)
一応中国や日本で、漢字の表記が大変変わっているのだが、ジャパニーズな甲骨文の先生方は、「漢文として」読む。てあの、レ点付けて-、これを何番目に読む記号つけて-「虹出る 咎無きか」とか読む。
その割に、例えば家の字について白川静の「犬の屠畜儀礼を行った祭祀場」説と、落合淳思の「豚の屠畜儀礼をおこなった祭祀場 ていうか家屋の家は豚小屋(ウ冠に豕の字を二つ書く)の略字」説とかあって、紛糾もしている。