データ
学名はティラノティタン・チュブテンシス。その巨体と発見されたアルゼンチンのチュブット州に由来して、「チュブット州の暴君巨人」を意味する。「ティラノ」や「ティタン」とつくが、分類上はカルカロドントサウルスの仲間である。
カルカロドントサウルス類は白亜紀前期の頃はまだ中型の大きさの種が多かったが、ティラノティタンは最大全長13メートルに達し、同時期のアクロカントサウルスや後の時代のギガノトサウルスに匹敵する巨体を誇った。これはやはり、獲物にしていた竜脚類を捕食するために大型化していったのではないかと推測されている。ティラノティタンと共存した竜脚類には、全長20メートルになるチュブチサウルスや、2014年に報告された全長37メートルに達したとされるティタノサウルス類などがおり、これらがティラノティタンに捕食された可能性は高い。