概要
SV発売2周年記念のイベント「黒いレックウザ光臨」の最大の目玉でもある。
(低確率だったコレクレーの例を除けば)何気に初となる、色違い個体を対象としたイベントのテラレイドバトルである。
禁止級のイベントレイドとしては(途中復刻のあったウネルミナモとテツノイサハのレイドを除けば)ディアルガとパルキア以来およそ1年振りとなる。
禁止伝説が相手とはいえ難易度自体は★5であるため、流石に最強のミュウツーの様にソロプレイではほぼクリア不可能な鬼畜難易度とはなっていないと思われるが、本イベントの開催前に対策用ポケモンのレイドや大量発生イベントが幾つか行われることも併せて告知されているため、それなりの難易度であることは予想できる。
ある程度ポケモンを育成できる体制が整ったプレイヤーであれば、さほど突破・入手には苦労しないとは思われるが、だからといって決して慢心せずにしっかり準備しておきたいところ。
特殊行動
開幕いきなりガリョウテンセイをぶっ放して来る。確定先行のため、大ダメージを受けることが避けられず、対策が難しい。
ガリョウテンセイには防御と特防が下がるデメリットがあるが、使用後すぐさま状態リセットをして来るのであまり意味が無い。
対策
H | A | B | C | D | S | T |
---|---|---|---|---|---|---|
105 | 150 | 90 | 150 | 90 | 95 | 680 |
特性は元々専用特性「エアロック」しかない。そのため、それを消す手段がないと天候を利用した戦法が使えない。裏を返せば、天候を利用した戦法を取らないのであればこちらにとって何もデメリットはないため、実質特性は無きに等しいとも言える。
使用技はりゅうのはどう、ぼうふう、じしん、しんそく。特殊行動としてガリョウテンセイ、りゅうせいぐん、りゅうのまいも使用する。
なお、★5なので相手の技選択は基本的に無効技以外ランダム……なのだが、今回のレイドでは★6や★7同様特殊行動が用意されており、体力も通常の35倍ある。
相手の技の引きが悪くて勝てない場合はやり直すのも手。
攻略お勧めポケモン
弱点を突けるのはドラゴン・こおり・フェアリー。
ドラゴンはドラゴン技で互いに弱点を突かれるため、鋼複合以外は原則候補外。こおり・フェアリーは抜群を突かれないが、生半可な耐久では、高い種族値と技威力の前にゴリ押しされかねない。
上記の通り本イベントの開催前に対策用ポケモンのレイドや大量発生イベントが幾つか行われることも併せて告知されている事や、対策用ポケモンのレイドのラインナップの中にてんねん持ちのポケモンが混ざっている事から、★6レイドでのカイリューや最強のジュカイン・最強のカイリュー・最強のガオガエンよろしく「りゅうのまい」or「ビルドアップ」ガン積みからの猛攻で攻めてくる可能性も十分に考えられる。
場合によっては、てんねん持ちを用意して対策する必要も考えられるだろう。
最強のジュカインで使用したピクシーやこおりorフェアリーテラスラウドボーンがいるならそれを持ちだすのも手である。
アタッカー枠
サポート枠
マルチ専用枠
非お勧めポケモン
まず前提としてタイプ相性を全く考慮しない選出は言語道断。
レックウザの元タイプはテラス含めひこう・ドラゴンのため、どちらかに弱点を突かれるタイプ選出は避けた方が良い。
いずれもひこう・ドラゴン技で弱点を突かれるので論外。特にパッケージ伝説のコライドンとミライドン、ひこう4倍弱点のキノガッサ・ヘラクロス・ハハコモリ等。
ただし、レックウザの技構成次第であるが複合タイプでひこう・ドラゴン技を等倍以下に抑えられるポケモンは例外である。
「じしん」や「10まんボルト」等が採用されていなければいずれも弱点は突かれないかもしれないが、ドラゴンにこれら3タイプの技は半減されるため論外。特にドレイン技戦法前提のソウブレイズとハラバリー。
どうしても使いたい場合は、最低でもテラスタイプの変更と「テラバースト」の習得だけは済ませておくこと。
フェアリー複合のマリルリやアシレーヌはまだ戦えるだろうが、デデンネは(一致技を両方半減以下にできるとはいえ)レックウザにぶつけるには種族値が心許ないか。
- 耐久が低いポケモン
今回のレックウザはHP以外Lv.75時点でのステータスしかないとはいえ、上記の通り「こうげき」・「とくこう」共に150と非常に高いため、耐久に穴があると思わぬ大ダメージを喰らってしまう。
よって、耐久に自身がないポケモンは非推奨。
- 「ドレインキッス」以外のドレイン技戦法
普段のテラレイドでよく使われる戦法であるが、テラスタイプがドラゴンのため、「ドレインキッス」、「きゅうけつ」、「ドレインパンチ」、「ゆめくい」以外は半減してしまう。
残る「きゅうけつ」と「ドレインパンチ」は使用者の多くが弱点を突かれ、「ゆめくい」は眠りとの併用が必要な上にデバフを消してしまうため、非推奨。
そもそもレイドの仕様上、自分以外のプレイヤーやNPCとの手番もあって実質1ターンに4回行動しているようなもので、ねむり解除の乱数を引き当てやすいため、ゆめくいを使う前に起きる可能性がかなり高いのでかなり使い辛い(というか、今までレイドバトルにおいて催眠戦法がオススメに挙げられない時点で実用性はお察しである)。
「ドレインキッス」だけはレックウザの弱点を突けるため一考の余地はある。
チオンジェンは「こうげき」を下げられるがひこう技で弱点を突かれ、パオジアンはタイプ相性で有利であるが、特性で味方の「ぼうぎょ」を下げてしまうため論外。
イーユイも特殊技が採用されていた場合は利敵となってしまうため避けるべきだろう。
残るディンルーはレックウザの技構成次第では活躍出来る可能性はあるが、ニンフィアやハバタクカミ等の特殊アタッカーを選出しようとしているプレイヤーに迷惑をかけてしまうのが懸念点か。
報酬
ディアルガやパルキアのレイドと同じ仕様と仮定すると、報酬は★5にもかかわらず★7とほとんど同じというかなり破格な仕様になると思われる。
個体値は従来通り4V保証かつ配置がランダムで変わるものと思われるが、性格に関してはディアルガ・パルキアの時のように固定なのか、ウネルミナモ・テツノイサハの時のようにこちらもランダムで変わるのかは現状不明。
余談
色違いのレックウザが何らかの方法で配布されるという情報自体は以前からネットなどで出回っていたが、いずれも信憑性に欠ける内容であったため、信じていたプレイヤーは少なかった。
しかし、今回の情報公開により、正式に色違いレックウザのレイドの開催が告知された事で、本当の情報として受入れられることとなった。
ちなみに以前からネットなどで出回っていた情報では最強レイドとして扱われていた事が多く、もしも本当に最強レイドであった場合は最強のミュウツーよろしくソロプレイではほぼクリア不可能な理不尽な仕様となっていた可能性が高い。
蓋を開ければ★5のイベントレイドであったため、この心配は杞憂であったが、およそ1ヶ月に渡り準備のためのイベントが行われるなど、最強のミュウツーの時と同じような流れになっているのも事実であり、通常の禁止級★5レイドと最強レイドの中間的な位置づけになっていたと見ることもできる。
レックウザ自体はパルデアとはあまり縁の深くないポケモンであるが、敢えてこのタイミングで選ばれたのは
- 2024年が辰年、2025年が巳年であり、東洋の龍をモチーフとしたレックウザにはぴったりであったこと(その外見から蛇にも見えなくないか)
- アニメ版で黒いレックウザがキーキャラクターとして登場しており、このイベントに合わせる形でアニメでも黒いレックウザに関して何らかの展開があることが示唆されていたこと
- 事実上の次回作である『LEGENDSZ-A』がメガシンカの発祥の地であるカロス地方(ミアレシティ)を舞台とした作品であり、レックウザ自身もメガシンカと密接に関わる存在であったことから、その橋渡し的な役割として適任であったこと
といった理由があったからではないかと考えられる。
関連動画
告知動画
今回のイベントは、わざわざ専用の告知動画も制作されるなど、かなり気合の入ったものになっている。
制作を手掛けたのは、クリエイティブ企業の異次元TOKYO。ポケモンシリーズでは、ポケモンマスターズの周年記念動画を手掛けていることでもお馴染みである。
動画の内容は、黒いレックウザが優雅に飛び回りながらパルデアの各地を巡るというもの。
主人公を含むゲーム中の登場キャラクターもあちらこちらに登場しており、ゲーム本編では拝むことができなかった彼らの日常生活の一端を垣間見ることができる。
残念ながらDLCの登場キャラは出てこないものの、とある3人組が映り込むシーンはDLC後編をやり込んだプレイヤーであれば思わずニヤリとするものになっている。
その一方で、「レックウザの大きさがゲーム内と比べて明らかにデカい」「あれだけ堂々と空を飛んでいるのに誰もレックウザに目もくれずにスルーしている」「本来はホウエン地方の伝説のポケモンだったのに、さもパルデアの伝説のポケモンのようにふるまっている」等と一部ではネタにされているとか。