イギリスのバンド「Threshold」に同名のアルバムがあるが、無関係。
概要
右を向いた霊長類たちが一列に並び、左端のサルが行進していくにつれて現生人類に進化していくように見える この絵は、1965年にタイムライフブックスから出版された「Early Man」という本の中に初めて登場する(1970年代に『原始人』〔『ライフネーチュアライブラリー』シリーズ〕という表題で日本語訳が出ている)。
これを描いたイラストレーターのルドルフ・F・ザリンガー(ラディー・ザーリンジャーと呼ばれることもある。ラディー〔ルディ〕はルドルフの愛称・別名)は、巨大恐竜壁画「爬虫類の時代」を描いたことでも知られる。この壁画と現在の恐竜再現イラストを比べることで、恐竜の姿の再現に関する学説がどれほど発展したのかを勉強しようという企画が「国立科学博物館 恐竜博2011」で行われたことがある。
この絵は、人類がサルから一直線に進化してきたように誤解されかねない、という批判を受け続けてきた。実際には化石人類の進化は無数に枝分かれしており、我々現生人類(ホモ・サピエンス・サピエンス)はその支流の一つという扱いである。別々の支流に属する複数の化石人類種が共存している時代もあったらしい。実のところ、直線的進化を示唆するといった意図はこの画家にも、イラストが載った本の著者(著名な人類学者のフランシス・クラーク・ハウエル。タイムライフブックス編集部員も手伝ってます)にもなかったらしい。
Wikipedia英語版の記事も参照のこと。
関連イラスト
別名・表記ゆれ
関連タグ
アラハバキ - 偽書『東日流外三郡誌』には、この図からのデザイン盗用とおぼしき絵が載っていた(指摘した方もすげえよ…)。