CV:中村悠一
概要
当代の剣聖である赤毛の美青年。初代剣聖レイドを越える力を持つ歴代最強の剣聖。騎士の中の騎士と称され、その戦闘能力は作者曰く作中最強。アストレア家に代々受け継がれる『剣聖の加護』以外にも豊富な加護を持ち、必要な加護を望むだけで手に入れられる。魔法の適正は持たないものの、本気を出した瞬間に大気中のマナはラインハルトに殺到し、微精霊が傷の治療などを行う。これにより本気のラインハルトの近くでは魔法が使用不能になる。
自身の力に溺れることもなく、周囲への思いやりにも溢れ、正義感も強いという完璧超人。しかし、完璧すぎるが故に一般人の心情を理解できない面もあり、そのあり方は「英雄にしかなれない男」とも評されている。五歳の頃に剣聖の加護を授かり、幼少期から今の人格が完成していたとのこと。
誰に強制される訳でもなく、彼自身が信じる物差しに従って行動しているが、物語の端々でその人格にある闇が示唆されてもいる。
剣鬼ヴィルヘルムと先代剣聖テレシアの孫にあたり、ユリウス・ユークリウスの親友である。
スバルに対しては出会った当初から友好的だが、その詳しい背景については謎もある。
後にフェルトの騎士として王選に参加することとなる。
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以下ネタバレ
祖母テレシアの戦死にはラインハルトが密接に関わっている。テレシアからラインハルトへの『剣聖の加護』の移動が起こったのは、ラインハルトが五歳の時。テレシアが息子を守るために参戦した白鯨討伐戦(大征伐)の真っ最中だった。テレシアは『剣聖の加護』無しの状態で戦いに介入してきた少女(髪の色から『虚飾』の魔女パンドラだと思われる)と戦い死亡した。
これにより祖父ヴィルヘルムは旧姓トリアスを名乗り妻の仇討ちのために家を飛び出し、父ハインケルは同時期に妻が謎の病に倒れた事もあり、自分の臆病による母の死、近衛騎士でありながら五歳の息子に剣で敗北という三重苦により歪むこととなってしまう。
5章でラインハルトが、魔女教に操られていたテレシアの亡骸をヴィルヘルムとハインケルの目の前で倒し、祖母は自分が殺したと宣言した事により、アストレア家の不和は決定的となった。