桐山零
きりやまれい
概要
私立駒橋高校二年生。17歳(10巻では19歳)。
棋風はオールラウンダー。島田からは「宗谷と(棋風の)雰囲気が似ている」と評されている。
真面目である一方、繊細で人と関わることが極端に苦手。基本冷静で落ち着きはあるが割と激情家な一面も持っている。
連盟などの関係で警察や弁護士会とも交流がある。
来歴
幼い頃に家族(両親と妹)と死別。病院の後継ぎでもあった父が死亡し、後釜を狙った親戚(父の妹夫婦)に施設へと追いやられるところを幸田の勧めで幸田家に居候して内弟子となる。
しかし棋士としての才能の差から義姉の香子や義弟との折り合いが悪く、中学生で史上五人目のプロ棋士となると高校を進学せず独り立ちした。
後に一年遅れて受験をやり直し、高校に進学する。ある晩、スナックで同僚に酒を強要され酔い潰れていたところをあかりに介抱され、これを機に川本家の人々と交流を持つようになり、少しずつ棋士としても人としても成長していくようになる。
恋愛面(ネタバレ注意)
幸田香子
義姉の香子とは彼女の激しい性分もあり幼少から様々な被害に遭っていた。
しかし時折見せる優しさや本心を打ち明けられるなど愛憎が混じった複雑な関係で、彼女の存在は零が幸田家を出た一因にもなった。
現在はたまに香子が外泊利用として零のマンションを訪れており、外でも度々姿を現している。
零自身が彼女に好意を抱いているかは不明であるが、香子の想い人である後藤正宗に啖呵を切ったこともあるので決して仲が悪い訳ではない。
川本ひなた
川本家と交流するにつれて、ひなたに惹かれていくようになる。
彼女が虐めの標的になると高校の教師に相談したり修学旅行先で駆け付けたりと力になりたい思いが増していき、出奔した誠二郎(三姉妹の実父)が現れるとひなたへの想いを固め、家族の前で堂々と結婚宣言をした。
だが肝心のひなたが「父を説得させるお芝居」と誤解してしまい、叔母とあかりによって沈黙を貫かれることになる(零自身は婚約した気でいる)。