「ぼくたちの国の 神さまの子供」
配役
概要
中学生でプロになり、史上最年少の名人位、七冠独占という偉業を成し遂げている。
現在は名人のほかに獅子王・棋神・聖竜・玉将のタイトルを獲得。名人戦は6連覇で通算12期。玉将戦は5連覇を記録、しかし度重なるタイトル戦にスタミナを使い果たすせいもあって、現在、棋匠は柳原朔太郎、棋竜は藤本雷堂(後に土橋健司)が保持している。
モデルは「全盛期の谷川浩司九段と羽生善治永世七冠を足して2で割っていない」キャラクター設定となっている。
キャラクター
あらゆる戦型を指しこなすオールラウンダーで、相手の得意戦法を受けて立つのを好む。その強さは「神」とも「悪魔」とも例えられる、作中最強の棋士である。
その容姿はデビュー以来、時間が止まったかのように長年にわたり変化がない。
佇まいや言動など全てが浮世離れしており、会話が成立しない事も多く「不思議ちゃん」「ギリギリ人の姿を保っているだけの将棋の鬼」と畏怖されている。
これらは実はストレス性の突発性難聴が原因で、会話が成立しないと言うより最初から相手の言うことが聞こえていないため。
この事実は神宮寺崇徳会長などの将棋協会幹部や、宗谷と何度も対局機会を持てるようなトップクラスの限られた棋士にしか知られていない。桐山は偶々台風により止まった新幹線で彼と同じ車両に乗車しており、宗谷が車内アナウンスに全く反応していなかったことから知ることとなった。
なお、言動や振る舞いが天然系だったのは元々らしく、噛み合わないコミュニケーションも周囲には「天才だから」で済まされてきた。病院にはもちろんかかったが治しようがなく、本人は「静かでめんどくさくなくていい」「秒読みは時間を使い切らずに打てばいいだけ」と殆ど気にしなくなってしまったという。
作中で喋ることは稀であり、フキダシで発したセリフは数えるほどしかない。
TVアニメでも、画面に登場はしていても声優は一言二言小さな声でつぶやく程度の話が殆ど(それどころか声優が現場にいないことも…)である。また、「おやつ」の時間には紅茶にブドウ糖とレモンを足して飲むだけ(神宮寺たちには”ただの脳のエサ”と呆れられた)など、たびたび非人間的な雰囲気の描写がされる。
関連人物
隈倉健吾九段:その関係を「お互いにお互いが相手の事を力いっぱいブン回しても壊れないおもちゃだと思っている」と神宮寺会長、柳原朔太郎棋匠に評されており、最大の好敵手の1人。少なくとも4回以上名人位のタイトルマッチで顔を合わせている。
土橋健司九段(棋竜):名人戦での対局中、意識の外で土橋の気を散らしていた虫をそっと逃がし万全の対局ができる状態を作り出しており、島田開八段は宗谷はそんな事を滅多にしないと言及し、土橋に嫉妬に似た感情を抱いている。また、宗谷と土橋は幼少期から各地の将棋大会で幾度となく顔を合わせてきた間柄であり、現在でも互いの家で研究会を開いたりもしている仲である。
島田開八段:同期。獅子王戦で対局をするが結果は島田のストレート負けであった。しかしこの対局で宗谷は非常に消耗していた事も言及されている。結果的に最終戦となった対局(第4戦)では島田側が宗谷を神格化し過ぎていたような描写があり、逆転の必勝手が残されていることに気付けなかった。この際島田は宗谷から「君は僕を信頼しすぎだ」と言われている。
桐山零六段:同じ中学生デビューのプロであり、オールラウンダーである事なども含めその雰囲気が似ているとよく語られている。名人と新人王の記念対局を戦った際は、対局後の感想戦で互いに言葉を交わす事なく勝敗の帰着と意図を汲みあっており、2人は波長が合っているような描写がなされていた。
二海堂晴信五段:対局した際、宗谷も感心するほど非常に良い将棋を見せていた二階堂が持病の悪化で意識を失いかけている姿を見て、思わず彼の意識を呼び戻させようと体を叩いた。宗谷の将棋への美学、こだわりの強さの表れだったが、事情を知らない視聴者からは悪意と取られてしまった。