CV:大塚明夫
概要
『3月のライオン』の登場人物。棋竜のタイトルホルダー。
ライオンヘアーに髭を生やした強面のオッサン……もといナイスミドル。
豪放な性格の自信家で、おまけに口が悪く、大盤解説会ではアシスタントを務めた桐山零を滅茶苦茶にこきおろして涙目にさせたのみならず、現名人の宗谷冬司に対しても言いたい放題という有様だが、そんな放言ぶりは、一部のファンの間では大人気である様子。
また、有望な若手がいると年甲斐もなく絡んでいって相手を困らせたりするが、一応彼なりの愛情表現らしく、強面に似合わず人間臭い好人物である。
妻帯者で2人の娘がいる。……にもかかわらず、自身は密かに女遊びをしており、それが妻子に発覚。当然、娘からは非難されるが、妻からはピシャリと諫められる。娘2人は思春期であり、父の女遊びには嫌悪感剝き出しだったのに対し、妻は良妻賢母であり、夫を叱る際には激昂するどころか菩薩のような顔で三行半を突き付ける程度で許している。そのため、妻には頭が上がらないものの、一家の大黒柱としては良き父ではあったらしく、将棋一本で妻子を養っている点からすれば、「妻子捨男」の代名詞こと甘麻井戸誠二郎とは対照的と言える。
アニメでは顔が原作より若く見えるほか、1期20話のエンドカードでは原哲夫氏にモデルにされ、世紀末に現れてもおかしくないように描かれた。
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甘麻井戸誠二郎……同作に登場する悪役で、娘を持つという点で共通している。藤本が将棋で妻子を養いながらも、女遊びがバレて妻に叱られただけで済んだのに対し、こちらは塾講師を辞め、妻の実家の稼業を手伝うも義父・粗米治との折り合いが悪く、果てには家業をほっぽり出してプータローとなった挙句浮気して出て行ったことを皮切りにダメ人間と化していったという部分が対比される。藤本が一歩間違えたら、彼のようなダメ人間になってしまったかもしれない反面教師と言える。