NHK教育テレビ(現:Eテレ)で1993年4月5日から放送されている「天才てれびくん」シリーズの2014年からのタイトル。
あらすじ
時は2014年。
新てれび戦士発表の会場に突如、謎の男が現れた。
「国立異次元獣対策センター」の課長・大野拓朗と名乗るその男は、22世紀からやってきた未来人。
そして、「最近、発生している不可解な事件は、異次元から迫る『異次元獣』の影響だ」とてれび戦士たちに話す。
地球の未来を守るため大野課長にスカウトされるてれび戦士たち。
そして、異次元獣と戦うためには日本各地に人知れず生息する“どちゃもん”を探し、味方にしなければならないことが明かされる。
果たして、てれび戦士たちはどちゃもんを見つけ、仲間にし、異次元獣を倒すことができるのだろうか?
登場人物
大野課長(大野拓朗)
22世紀から来た未来人。国立異次元獣対策センター(ITAISEN)・時空関係調整課の課長。
虎南分析官(虎南有香)
22世紀から来た未来人。 ITAISENに環境保安省から派遣された特定脅威分析官。木曜日の生放送ミッションではミッション内容の説明なども行う。
長官(麿赤兒)
ITAISENの最高責任者で大野課長や虎南分析官の上司。第5やたがらす丸を21世紀に送りこんだ。
茶の間戦士(データ放送で参加する視聴者)訓練教官(蝶野正洋)
環境保安大学校から第5やたがらす丸に派遣された訓練教官で茶の間戦士の訓練を行う。強面だが好物はプリンとババロア。
装備開発課主任研究員(中田敦彦(オリエンタルラジオ))
ITAISEN装備開発課の主任研究員で、てれび戦士たちからは「博士」と呼ばれる。会った人や考えたこと、歩いた歩数から体重まですべて記録している。
装備開発課助手(藤森慎吾(オリエンタルラジオ))
ITAISEN装備開発課の助手。見た目と言動がチャラいが、中田博士からは信頼されている。
次元ダンスマスター(ジョンテ・モーニング)
22世紀のニューヨークからやってきたスーパーダンサー。麿長官に招聘され、パワーを生み出すダンスを開発している。
2015年度から登場した敵。今まで地球に異次元獣を送り込んでいた黒幕。
用語
異次元からやってきた謎の巨大生物。不可解な事件を巻き起こし地球を混乱に陥れる。
その正体は異次元ホールに捨てられ人間に恨みを持つ道具で、超次元帝国清掃課が造り出した物であった。
日本各地に人知れず生息している精霊の一種で、各都道府県を守護する。名前は土着+モンスターでどちゃもんだと思われる。
ITAISENの装備・使用メカ
第5やたがらす丸
ITAISEN時空関係調整課が運用する大型タイムシップ・やたがらす型の5番艦。2095年1月竣工。22世紀と21世紀の、ちょうど100年離れた2つの時点の間を行き来できる。全長66.6m、重量120t。空間内の最高飛行速度はマッハ2.5。名前が示す通り3本足の鳥のような外見で、背中の上には天守閣を思わせるデザインのメインブリッジがある。てれび戦士の一人・黒川桃花は略して「ごやまるちゃん」と呼んでいた。
金魚1号
人間が生身で侵入すると危険な、どちゃもんの巣などの空間用に開発された次元エントリーシップ・金魚型の1番機。名前のごとく白い金魚のような外見をしている。2人乗りで、ロケに行ったてれび戦士か乗員選抜試験の成績優秀者が搭乗する。どちゃもんをくすぐる「こちょこちょビーム」やどちゃもんの技を防ぐ防御用のバリア、時間の影響から搭乗者を守る「ウラシマバリア」が装備されている。また機体の下にはアイテム運搬用のクローを装備。「どちゃもん二次元化装置」でゴキゲンにしたどちゃもんをカードに収め、仲間として使役できるようにする。同型機として、緊急脱出用に配備された単体でもタイムワープ可能な金魚2号もある。
金魚R
テレビのリモコンを使って遠隔操作する、茶の間戦士(データ放送で参加する視聴者)専用の小型次元エントリーシップ。Rはリモート(Remote)の略称で、大量生産されている。どちゃもんの巣やオモイデ界で活動することができ、金魚1号同様こちょこちょビームやアイテム運搬用のクローを装備する。 金魚1号や超蝶野ロボの護衛・サポートを行う。
現地調査アンドロイド
ITAISENが開発した調査用アンドロイド。いち早く最前線に送り込まれ、てれび戦士の活動をサポートをする。日本古代の軍事武装を思わせるヘルメットとアーマーを装備し、各個体で性能や性質が異なる(演者の性格やキャラクターが基になっている)。多数の芸人(詳細は公式サイト参照)が演じており、各個体に演者の名前とナンバリングを組み合わせた名前がつけられている。
超蝶野ロボ
2015年度から登場する遠隔操縦式探索・戦闘用ロボットで、操縦はてれび戦士1名が行う。超音波ビームを放って蝙蝠を追い払う「蝶野ロボ(2014年12月18日放送回に登場)」の改修型。茶の間戦士訓練教官・蝶野正洋をモデルにしており、蝶野教官の顔に短い手足がついたような外見で腕は4本ある。下側の腕はロケットパンチとして発射可能で、主に超次元ゴミ回収カプセルの破壊に使われる。他にはこちょこちょビームと防御用のバリアを装備し、背部には蝶の羽に似た形状の翼がある。後に清掃課の忘れ物の超次元バッテリーを搭載され、強力な体当たり攻撃「超蝶野アタック」が使えるようになった。
万能リモコン“オテモト”
虎南分析官が使用する携帯端末。第5やたがらす丸のメインコンピューターを経由して22世紀の国立異次元獣対策センター本部のウルトラスーパーコンピューターとリンクしている。あらゆる情報の検索、船内の機器の操作を行うことができる。
どちゃもん探知バー
略称「どたんバー」。どちゃもんを探す際に使われる探知機。アイスバーに酷似した外見とは裏腹に、人間に化けたどちゃもんにも反応するほどの高性能を誇る。
うずましーん
周囲から吸い取った回転力をエネルギーに変えて放出する装置。超次元バリアに閉じ込められた徳島どちゃもん・かさぽんたすの救出に使用された。
I.M.O.(いったりもどったりおいも)
サツマイモに含まれる「時空跳躍澱粉」を、サツマイモ3択クイズに答える事で活性化させて造り出された特殊な芋で、食べた者をタイムスリップさせる力を持つ。鹿児島どちゃもん・くろはやとんを郷土の英雄・西郷隆盛に会わせるために使われた。その後一部が山口どちゃもん・ふくぺらぶうの手に渡り、幕末の長州藩の武士たちが第5やたがらす丸にタイムスリップしてくる騒ぎになった。
きときと弾
結界に閉じ込められた富山どちゃもん・ふぁましすを救出するために使用。最初はしわしわのボールだが、富山ご当地クイズやビーチボールバレーできときとパワーを充填することで力を発揮する。
キッチリンA
薬作りの達人であるふぁましすが調合した薬で、清掃課のコンピューターウイルスに侵されて風邪を引いた第5やたがらす丸の治療に使われた。材料は空豆の干物、シイタケ、鷹の爪、カタクチイワシの煮干し、キクラゲ、昆布、シロエビの姿干し、黄金の(ホタルイカの)目玉。
ドロゴンボール
愛知県の愛の結晶で、7つ揃えると「神泥龍(シェンドロン)」という赤い龍神が現れ、どんな願いも1つだけ叶えてくれる。以前岐阜どちゃもん・うぎろうの暴走で大事な山車を壊された愛知どちゃもん・ふぃろそふぃあは、その時の怒りからこれの力で異次元獣に改造されたうぎろうを消し去ろうとしたが、清掃課の乱入もあって最終的に叶えられた願いは「ふぃろそふぃあとうぎろうの思い出を出す」だった。そしてこれで現れたうぎろうからの贈り物の似顔絵を見たふぃろそふぃあは昔の友情を思い出し、彼を許すことを決意した。
フクベタンA
栃木どちゃもん・とちぼるたをかばって清掃課の放水攻撃を受け、倒れてしまった後輩のがんぐろうを回復させるために使用。ふくべ(ユウガオの実)の成分を、栃木の味覚クイズやかんぴょうボウリングで活性化させる事で造り出された。