概要
ヴィクトル・ニキフォロフ×勝生勇利のBL(腐向け)カップリングの略称。
ヴィクトル・ニキフォロフはフィギュアスケート世界選手権五連覇を果たしたリビングレジェンドで、対する勝生勇利は初グランプリファイナルに出場するも最下位に終わってしまった崖っぷちフィギュアスケーターである。
アニメ放送開始前に公開されたpv終盤で一部の界隈に衝撃を与えた二人だが、放送後もさまざまな驚きを与え続けている。どこのリビングレジェンドだ。
世界中を虜にするような美貌を持つロシア人と、眼鏡をかけていて一見地味な容姿の日本人という、美形×平凡、外国人×日本人とビジュアルからすでに属性が山盛りなカップリングだったが、アニメ放送後にはヴィクトルや勇利の性格等が明らかになり、二人の関係性やギャップに悶える人が続出した。
毎話で忘れず公式が爆弾を落としてくる為、放送日が近づく度に怯えている視聴者も多いだろう。
身長差は7センチ。大会中は勇利がスケート靴を履くため、身長差はほとんど無くなる。
アニメ本編
以降ネタバレ注意
ここでは、本編1話でグランプリファイナルが行われているシーズンを昨シーズンとして扱う。
1話
“とりあえず1話を見てくれ。”
1話放送直前に放送開始していたユーリ!!!onRADIOでメインパーソナリティの豊永利行と内山昂輝が繰り返し述べていた言葉。1話を見て円盤購入を即決した人間は筆者だけではないだろう。
冒頭
幼い勇利が目の前のリンクで長髪だった頃のヴィクトルが滑っているところを見つめているシーン。照明もついておらず、窓からの光しか入ってこないスケートリンクで勇利1人のために舞うヴィクトル。完全に二人の世界。
滑っていくうちにヴィクトルは髪を切った現在の姿になり、勇利も成長後の姿になる演出が憎い。
ちなみにヴィクトルが踊っている曲は「離れずにそばにいて」だと推測される。
昨シーズングランプリファイナル直後
ヴィクトルが自分を見つめている勇利に気づき、「記念写真?いいよ。」と声をかける場面である。ヴィクトルが勇利を一般人のファンと間違えていたのか、選手と知っていて声をかけたのかは不明だが、ヴィクトルと同じ舞台で戦うことを目標にしていた勇利はショックを受け、ヴィクトルを無視して歩き去ってしまう。去っていく勇利の背中に向けるヴィクトルの視線が意味深である。妄想がはかどる。
また、勇利が歩き去るシーンでは、無視された直後にあからさまに悲しげな表情をするリビングレジェンド(27)が必見だ。
FS「離れずにそばにいて」完コピ
傷心のまま激太りし実家に帰った勇利は、アイスキャッスルはせつで幼馴染の西郡優子に向けてヴィクトルのFS「離れずにそばにいて」を滑る。そのシーンは世界選手権に出場しているヴィクトルとシンクロするようになっていて、ヴィクトルの完成された演技はもちろん、勇利の清潔な色気という、今後の進化の片鱗ともいうべきものにも魅せられる。
ヴィクトルの完コピにあたって勇利がジャンプのグレードを下げているかは不明だが、演技後の優子の反応から、かなり再現度の高いすばらしい演技だったことは間違いないだろう。ヴィクトルへの並々ならぬ憧れが感じられるシーンのひとつ。
後にこれを撮影していたスケオタ三姉妹によって動画が拡散され、ヴィクトルの目にとまることになる。
ヴィクトル襲来
スケオタ三姉妹によって拡散された動画を見てなにかを決意するヴィクトル。
雪かきをしようと外に出るとヴィクトルが飼っているマッカチンにそっくりな犬に抱きつかれた勇利は、父親の言葉をきいてあわてて露天風呂に駆け込み、そこでヴィクトルに衝撃の言葉を聴かされる。
「今日から俺はお前のコーチになる。そしてグランプリファイナルで優勝させるぞ♪」
勇利の動画を見て雷のようなイマジネーションを受けたヴィクトルは、コーチの反対を押し切って日本にやってきたらしい。伝説はここから始まった
2話
初スキンシップ
勇利がヴィクトルを部屋に案内した直後のシーンで、「君のことを何でも教えてくれ」と囁きながら顎クイをかまし、右手を撫でるヴィクトルに頬を赤くする勇利。控えめに言ってとても性的
ヴィクトルの苦悩
長谷津を訪れたユーリは、ヴィクトルが来シーズンのプログラムについて悩んでいたことを明かし、「自分にイマジネーションが湧かないのは死んでるのと同じ」と語る。
憧れているヴィクトルにコーチをしてもらっている勇利に対して、ヴィクトルも勇利に少なからず救われていることが分かる。
ユーリのユートピアかつき滞在初日
ユーリがユートピアかつきに初めて宿泊した際、刺々しいユーリに対して諦めの声を上げる勇利と温泉を勧めるヴィクトル。既に反抗期の息子を持った夫婦の様な佇まいである。
全力のエロス
勇利は、ヴィクトルからこれまでのイメージと違う「エロス」というテーマを振り分けられる。
温泉onICEで負けたらヴィクトルがロシアに帰ってしまうときいた勇利は、
「全力のエロス、ぶちかまします!!」
と意気込みをあらわにする。
この言葉に対してヴィクトルは目を輝かせて
「そういうの大好きだよ!!」
と告げるヴィクトル
どう考えても恋が始まっている。
3話
ヴィクトルのエロス
序盤、ヴィクトルが2人のユーリにそれぞれの振り付けを見せるシーン。
色気ダダ漏れで愛について〜Eros〜を滑るヴィクトルに対して、心の中で勇利が叫んだ言葉がこちら
「男の僕でも妊娠してしまいそうなほどエロス!!」
どうしてそうなった。
例のシーン
PVで話題を呼んだあのカットである。
実力を発揮できない理由として自分に自信が無いことを挙げる勇利に、「勇利に自信をもたせるのが俺の仕事だよ」と語るヴィクトル。
勇利の唇を左から右になぞり、下唇を軽く押して顔を近づけ、
「世界中の皆は、まだ勇利の本当のエロスを知らないんだ」(cv.諏訪部順一)
と囁く場面は一部の視聴者に呼吸を忘れさせた。
勇利からのハグ
温泉onICEで、ヴィクトルを失う恐怖から緊張を深める勇利にヴィクトルが声をかける。
何らかのスイッチが入った勇利は
「すっごく美味しいカツ丼になるんで、しっかり僕だけを見ててください。」
と告げてヴィクトルに抱きつく。(!!)
(言葉選びに定評のある勝生勇利である。)
そんな勇利に対して
「カツ丼大好きだよ」
と答えるヴィクトル。
このやり取りで勇利の緊張が解け、勇利は温泉onICEで勝利を収めることになる。
愛はカツ
愛について〜Eros〜初披露
“プログラムを通す大きな串”が見つからず悩んでいた勇利は、色男ではなく“町一番の美女”を演じることでプログラムを自分のものにすることに成功する。
回想でミナコに対して「色男を落とす町一番の美女の方が自分の中で似ている感情」だと話す勇利。ここでの色男とは....お察しだろう。
色男を誘惑する美女になりきった勇利が演技序盤で見せた微笑みに口笛を吹くヴィクトル。
またしても2人の世界
渾身の演技を終えた勇利を、リンク傍で待っていたヴィクトルが抱きしめる。
「あんな美味しそうなカツ丼初めて見たよ!!」
と心底嬉しそうな声で告げるヴィクトル。
※ヴィクトルの好物はカツ丼。
4話
露天風呂で柔軟
2人で露天風呂に入っている時、湯に浸かっていた勇利の両腕を取り、
「僕が勇利に惹かれたのは音楽さ」
と言って湯船から勇利を引き上げるヴィクトル。
その後はお色気溢れる柔軟を繰り広げる二人だったが、屋内風呂にいた客に注目されていることに気づく。
一部の視聴者が待ち望んでいた2人で入浴&柔軟の合わせ技である。
あっこれPixivで見たやつ
内側で手を合わせていた老人は冷静に考えれば肉体美を拝んでいると推測されるが、自分がその老人になったかの様な共感を覚えた視聴者も少なくない。
浜辺での散歩
ヴィクトルと勇利とマッカチンで浜辺を散歩するシーンで、どこか他人に一線を引いている勇利がヴィクトルに自分の胸の内を吐露する。
詳しい内容は割愛し、特筆すべき言葉のみ取り上げる。
〇勇利にとっての自分はどんな存在がいいのか、と問いかけるヴィクトルが
「父親?兄?友達? じゃあ恋人か...頑張ってみるか...」
と発言する。
何をどう頑張るのか詳しく聞かせてほしい。
〇「ヴィクトルはヴィクトルのままでいて欲しい。(無視した詫びは)スケートで返すから。」
と告げる勇利に
「OK、手加減はしないよ。それが 俺の愛 だからね。」
と答えるヴィクトル。
言葉選びに定評のあるリビングレジェンドである。
つむじ事件
練習中、ブレードの氷を落とすために姿勢を低くしていたヴィクトルのつむじを勇利が注視し、指で押す。ヴィクトルはそれに対して「そんなに危険か...」と落ち込み、慌てて勇利がなだめる、というシーン。
頭髪を気にするヴィクトル、ヴィクトルよりも体力のある勇利など、勇利が雲の上の存在のように感じていた天才ヴィクトルの人間らしさが強調されている。
前述の浜辺でのエピソードに続き、“神様のような存在”だったヴィクトルとの距離が少しずつ近づいていく印象的な場面だ。
また、記念すべき初めて勇利からヴィクトルにスキンシップをとった瞬間でもある。
これ以上ないほど丁寧に2人が愛を育む過程を見せつけられている感が否めない。
フリープログラム完成
デトロイト時代の友人に過去の曲を作り直してもらった勇利。
勇利のスケート人生を表してもらったというその曲は、なんと全構成の約3/4程がヴィクトルのコーチ就任後をイメージしている。
勇利にとって“ヴィクトルがいる日々”がどれだけ大切なものなのかが察せられるだろう。
また、完成した曲「Yuri on ICE」が流れる場面では、勇利が
「神様、どうか今だけ、 ヴィクトルの時間を僕にください」
とモノローグで語る。
もう熱烈な愛の告白にしか聞こえない。
さらに、4話序盤では“神様のような存在”だったヴィクトルがこのモノローグでは“神様”ではなくなっていることで、ただのヴィクトル・ニキフォロフと勝生勇利として対等に絆を育み、グランプリファイナル優勝を目指すという暗示とも考えられる。
2人の関係性の変化の表現が練られすぎていてハイクオリティなラブストーリーを見せられている気分である。
5話
SP
久々の大会に緊張する勇利を、SP直前にヴィクトルが背後から抱きしめて
「全力で俺を誘惑しろーーーいつも練習で言ってるだろ?」(cv諏訪部順一)
いつも練習で言っているのかと突っ込みたくなる発言である。
さらにその後の回想で、勇利が日々ヴィクトルを誘うようにイメージして練習していることが察せられる。
2人が練習しているリンクの氷になりたい。
また、SP演技中の勇利のモノローグの
「(観客が気に入らなくても)ヴィクトルなら気に入ってくれるステップのはず」
という発言で観客よりもヴィクトルが最優先な勝生勇利を披露する。
安定のヴィクトルオタ
FS
またも直前にやらかす。
演技前、勇利の唇が荒れていることに気づいたヴィクトルが手ずから勇利の唇にリップを塗る。
ヴィクトルが自身の指でリップバームを掬い勇利の唇に塗る、という耽美なシーンに無事墓場入りした視聴者も多い
その後ハグをするまでの一連の流れを見ていた南健次郎と周囲の関係者が頬を染めて動揺していることから、2人の間に「コーチと選手以上の関係」を感じさせる空気が流れていることは明白だ。
あれ、あそこに自分がいる。
フリップ芸
日本での取材で勇利がフリップに書いた今年のテーマは、「愛」。
そこで勇利は
「初めて自分からつなぎとめたいと思った人、それがヴィクトルです。」
と語る。
周りから自分への愛に気づかず、相手に踏み込もうとしなかった勇利が離れずにそばにいて欲しいと願う相手、ヴィクトル。
もはや世紀の大恋愛である
ちなみに第5話での2人のハグ回数は3回(6話の予告も含めると5回)
公式供給が多すぎて血が足りない
6話
火鍋屋
グランプリシリーズ中国大会SPの前日、火鍋屋に来たヴィクトルと勇利。
酔っ払ったヴィクトルは服を脱いで勇利に抱きつく。
ここまでは5話の予告で覚悟していた事態だが、ヴィクトルはさらにその後合流したジ・グァンホンとレオ・デ・ラ・イグレシアの頭にズボンとパンツを投げる。
つまり、視点のせいで見えないがこの時ヴィクトルは全裸で勇利に抱きついていたということになる。
なにそれ見たい
また、その日ピチット・チュラノンがSNSに投稿した写真では裸のヴィクトルに抱きつかれ慌てる勇利とカメラ(ピチット?)の方を鋭い視線で睨むヴィクトルが写っており、普段はしないヴィクトルの表情に一部の界隈で深読みが捗った。
SP
リンク外から勇利の手を握り
「カツ丼や美女をイメージして俺を誘惑するのはもう終わりだ。 勇利自身の魅力で戦える。」
と言って(※性的に)勇利の手の甲をつ、と指で撫でるヴィクトル。
この発言は、“勇利自身の魅力でヴィクトルを誘惑しろ”という意味に取れてしまうのだが、つまりそういう事である。
そして勇利が瞬時にヴィクトルに握られていた拳を開き恋人繋ぎに変換し(!!)、ヴィクトルの額に自分の額を合わせて一言囁く。
「絶対に、僕から目を離さないで。」
唐突にこちらの心臓を止めにくる公式
その後はスイッチの入った勇利の独壇場である。
「僕じゃなきゃ、ヴィクトルは満足出来ない。」
「ヴィクトルの愛を知っている のは、世界中で僕しかいない。」
数々の問題発言を残したが、もっとすごいのがこの後に待っていた。
キスクラ
演技を終えてキスクラで点数を待つ2人。
どこか上の空な勇利にヴィクトルが言葉をかける。
「勇利、そんなに 気持ちよかった?」
「みんな、 気持ちよくなってくれたかな って...」
「あんなの見せつけられたら、 気持ちよくなるに決まってるだろ。」
どうしてそうなっ(ry
また、ヴィクトルが歓喜のあまり斜め後ろから勇利に抱きつくことで、横からのカットがかなり妖しいものに仕上がっている。
アングル芸も多彩な公式に感謝しかない
クリスのSP鑑賞時
演技を終えた勇利は、他の選手の演技を控え室のモニターから見ていたが、場面がクリスの演技に移り、再び控え室に変わるといつの間にかリビングレジェンドが当たり前のように背後から抱きついている。
その状態に慣れきっている勇利も、そんな2人になんの反応も示さない周囲も気になるところである。
定位置はゼロ距離。
7話
言わずと知れた伝説回。
ユーリ!!!onICEを見る時は最後の数分まで気を抜くなという鉄則を作り上げた。
地下にて
地下にいても会場から響く他選手への大歓声を聞いて緊張を強める勇利に対して、ヴィクトルは咄嗟にその両耳を押さえ、
「聞くな!!」
と初めて声を荒らげる。
勇利のモチベーションを上げるためにいっそ心を粉々に壊してみるか、と考えたヴィクトルは
「表彰台に上れなければコーチを辞める」と告げるが、勇利はその言葉にショックを受け号泣してしまう。
うろたえるヴィクトルに、勇利は自分の内心の不安をぶつける 。
そんな勇利に
「(泣き止ませるには)キス でもすればいいのかい。」
とここで問題発言を何気なく混ぜてくるヴィクトル。
(正直してあげてほしい)
それを否定した勇利は
「僕が勝つって、僕より信じてよ!黙ってていいから、離れずにそばにいてよ!」
と悲痛に叫ぶ。
この言葉には昨シーズンのヴィクトルのFP「離れずにそばにいて」のフレーズが掛けられており、ひたむきにヴィクトルを求める勇利に、1話から2人の軌跡を見守ってきた視聴者は涙無しには見られない。
FS
リンク端で勇利からティッシュを受け取ろうとするヴィクトル。
ところが勇利はわざとヴィクトルの手からずらして落とし、ヴィクトルを前にかがませる。
直後、勇利はヴィクトルのつむじを押し、頭をぽん、と1度軽く叩き、リンク中央へ出ていく。
この行動はヤコフの言葉から、つむじを気にするヴィクトルへの仕返し、ヴィクトルのコーチを辞めるという言葉を許して慰める、という意味合いを含んでいると推測される。
感動的で神聖な痴話喧嘩を見せられている。
また、演技最中には、
「ーーをしたらヴィクトル、どんな顔するだろう。」
と考えるなど、ここでもやはり観客や得点<<<<<<ヴィクトルな我らが勝生勇利を発揮している。
演技直後
ヴィクトルどころか世界中を驚かせたFSを終えた勇利は、リンクの入口に駆け寄って来たヴィクトルの元に向かい、賛辞を求める。
次の瞬間、勇利に抱きつき顔を重ねるヴィクトル。
全世界のファンが歓喜した瞬間である
ヴィクトルの腕に隠れて2人の口元は見えないが、3話の例のシーンを彷彿とさせるアングル芸や、スローモーション映像の中エンディングが流れる演出は、さながら恋愛ドラマのキスシーンのようである。
我々は一体何を見ているんだ
抱きついた勢いのまま勇利を氷上に押し倒した(!!)ヴィクトルは
「勇利以上に驚かせる方法は、これしか思いつかないよ…」
と告げる。
ここで注目してほしいのが7話まででの2人のハグ回数である。
デフォルメ表現時、後ろからのものもカウントするとその数は8回にものぼり、訓練された人間はハグではもう驚かない(かもしれない)。
このことから、言いたいことは大体察してほしい。
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