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ニホニウムの編集履歴

2016-12-10 01:35:13 バージョン

ニホニウム

にほにうむ

日本の研究グループが合成した原子番号113の元素。元素記号はNh。

概要

2004年9月28日に日本の理化学研究所の、森田浩介博士らの率いるグループが線形加速器を用いて、亜鉛の原子核をビスマスに衝突させる事で新元素(原子番号113:仮名称ウンウントリウム)の合成に成功したと発表。理研グループは2004~12年に計3回、合成に成功することになった。

その後、同物質の合成に成功したロシアやアメリカの研究チームと命名権を争うこととなり、その行方が注目されていたが、2015年12月31日にIUPAC評議会(国際純正・応用化学連合)は日本の研究グループがウンウントリウムの命名権を獲得したと発表。同研究グループが既に名称案を提出していたが、


2016年11月30日、グループが提案した通りの「ニホニウム」に決めたと発表、元素記号も提案通りの「Nh」とした。


名称について

日本は過去にも1908年(明治40年)に小川正孝が43番元素を発見、ニッポニウム(元素記号:Np )と命名したと発表したが、後に43番元素が地球上には存在しないことが判明したため取り消された。当時は正しい測量ができなかったため、誤って43番元素で原子量およそ100の元素として発表されたが、原子番号75レニウムが発見された後に小川氏がその時発見したのはそのレニウムだったことが分かった。

(「Np」はその後ネプツニウムに使用され、43番元素は合成によって作られテクネチウムとなった)

日本の研究チームが元素の命名権取得はこの時からの悲願だったのである。


原子番号113にもニッポニウム(予定元素記号:Nm)という名称を付ける案もあったが、この経緯から混乱を避けるため採用できないルールとなっており、除外されていた。


理究の新元素合成実験は1990年代後半に「ジャポニウム計画」と名付けられて実施されてきた経緯があり、113番元素の名称についても「ジャポニウム」もしくは「ジャパニウム」(予定元素記号:Jp, Jn)が最有力視されていたが、母国語である日本語にこだわった点と、英語圏での日本人の蔑称「ジャップ (Jap) 」を連想させるという懸念があったことから最終的に候補から除外された。

この他には、同研究所所在地の和光市からワコニウム、和光市の旧地名でもある大和町からヤマトニウム、物理学者の仁科芳雄にちなむニシナニウムなどの案も挙がっていた。

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