概要
美大落ちとは、美術系の大学の受験に失敗した人の事。
主にドイツ第三帝国総統アドルフ・ヒトラーを指すスラングとして使われている。一応、美術大学の入学試験に落選した人なら誰にでも使える言葉ではあるが、TPOをわきまえることが必要。
美大落ちのヒトラー
1907年4月、当時18歳だった若きヒトラーは、画家を志して芸術の都、ウィーンのアカデミーで学ぼうと考えていた。
そして、同年9月にウィーンの芸術アカデミーを受験する。試験内容は実技とこれまで制作した作品(ポートフォリオ)の提出で、合格枠28名に対し受験者118人と、極端に倍率が高いわけでもなかった。
しかし、この試験でヒトラーは見事に落選してしまう。試験で提出を義務付けられていたポートフォリオの中に、ヒトラーの苦手な人物画(頭部のデッサン)が含まれていたのだ。
結局、ヒトラーは課せられていた人物画の課題を提出しなかった。義務付けられていた課題を提出しないのだから、落ちるのは当たり前である。
当時の試験記録にはこう書かれていた。
「アドルフ・ヒトラー、実科学校中退、ブラウナウ出身、ドイツ系住民、役人の息子。頭部デッサン未提出など課題に不足あり、成績は不十分」