RPGツクールMV
あーるぴーじーつくーるえむぶい
本作以前からの変更点*
本作はこれまでのツクール作品とは異なる点が多々あるが、特に大きいのは
Mac版も同時に発売される事と、ゲームに使用されるプログラム言語がRGSSからJavaScriptに変更されている事である。
このプログラミング言語の変更に伴って、スマートフォンアプリとしてゲームを作成する事も可能になった他、HTML5の形式に対応しているブラウザからプレイする事が可能になった。
ただし、ニンテンドー3DSやプレイステーション3など、コンシューマーのゲーム機に搭載されているブラウザからのプレイはほぼ不可能。
また、InternetExplorerもブラウザプレイには不向きと発表されている(Web Audio APIが対応していないため)が、ブラウザ側である方法を利用する事によってサウンド再生なしでプレイできる。
出力形式はHTML5がベースとなっており、それ以外の選択肢としてWindows・Mac・Android・iOS用の実行ファイルを作成する事ができる。
また、Mac版はパッケージ版は用意されておらずダウンロード販売専用になる。
画像系の素材規格はVXAceの1.5倍(2000、2003から考えると3倍)となっており、以前までの画像素材はそのままでは利用できない(戦闘アニメ素材のみRPGツクールXPからずっとサイズが変わっていない)。
「素材管理」のボタンが廃止されているため、すべての素材はゲームフォルダに直接入れる必要がある。(Ver1.1.0のアップデートで復活した)
更に、画像素材はPNG以外のファイルが、音楽素材はOggとm4a以外のファイルは軒並みエディターの標準システムでは利用する事ができなくなった。(プラグインによる拡張で何とかなる可能性はある)
本作はRTPが廃止され、新規プロジェクト作成時に全てのファイルをプロジェクトにコピーしてから開始となるため、初期段階で物凄く容量がかさむ(300MB以上)。
Ver1.1.0のアップデートにより不要ファイルの削除ツールが追加された他、製品に同梱されている素材も軽量版が用意された。(楽曲ファイルのビットレートが64kbsにまで削減)
ただし公式の削除ツールでは、プラグインの動作に必要となる追加のファイルまでは正しく判別されず消されてしまう可能性を孕んでいる。
その上、削除ツールを使ってもまだ容量が大きいことに変わりはないため、使用しているファイルの更なる軽量化も検討してみる事を推奨する。
なお、RPGツクール95以来久々にマウスでのゲーム操作が復活、タッチ操作にも対応している。
日本国外では「RPGMakerMV」として2015年10月23日(実際に起動可能なのは日本時間で24日)から先行発売されているが、収録されている素材数は日本版に劣る。
海外版およびMac版はsteamからの購入・起動となるため、steamアカウントの取得が必須である。
なお2016年8月22日から29日までオンラインDL販売限定で価格が2960円になるキャンペーンが実施されていた。