IEと略称される。
InternetExplorerのサポートは2022年6月15日をもちまして終了いたしました。
Pixivではイラストが閲覧できない状態です。
Microsoftのサポートも2022年6月15日をもって終了しました。別のブラウザを利用してください。
概要
米国Microsoft社製OS(基本ソフト) Windows(Windows95 OSR2以降)に標準搭載され爆発的に広まった。Windows版の4.0以降はTridentというHTMLレンダリングエンジンを使っている。初期は機能がショボかったためNetscapeに遅れを取っていたが、Windows98に4.0が標準搭載されてからはNetscapeを完全に駆逐。長らく市場を独占していた。
EU圏においては「OSへ標準搭載するブラウザをIE一択だけにする行為が独占的であり、競争原理に反する」とされ、提訴された。
IEは独自仕様が多かったため、ウェブデザイナー泣かせのブラウザとして悪名高かった。IEでしか使えないActiveXが横行したことにより一時期はウェブが非常に不便になっていた。
CSSへの対応も十分ではなく、IE6以前への対応ページのレイアウトには職人芸的なテクニックが必要とされた。かつてはIEでのみマトモに表示されるウェブサイトがまかり通っていたが、IE7以降はWeb標準技術への歩み寄りが進められている。が、IE11になっても相変わらずIE以外でまともに動作しないサイトは少なからずあった。
IE8では、タスクマネージャにて(1つのウィンドウにつき)「iexplore.exe × 開いているタブの数」だけ表示されるため、メモリの使用量が異常に多くなる(旧バージョンのIE7までは1つのウィンドウにつき(タブの数にかかわらず)「iexplore.exe 1つだけ」ですんだ)。複数のタブで動画を開こうものなら、数百MB~1GB以上のメモリを消費することも珍しくなく、到底使用に耐えきれなくなる。
そのシェアの大きさからコンピューターウイルスにもよく狙われていた。実際のところセキュリティホールや脆弱性を突かれるのは、IEがそれだけシェアを誇っていたからこそという面もあるが、マイクロソフトも決して対策を怠っているわけではなく、事実セキュリティホールの穴埋めは積極的に行われている。これに関しては当時のWindowsXPのセキュリティ機能が貧弱だった点も大きい。
2000年代後半から、Gecko系ブラウザ(Firefox)、Opera、WebKit系ブラウザ(旧GoogleChromeやSafari)が登場したことでシェアを落としつつも、しばらくは大きな世界シェアを持っていたが、GoogleChromeがWebkitからBlinkに移った2013年頃には完全に失速。現在では、Chromeが一強(以下の動画参照)の状態である。
しかし、Windowsにデフォルトで搭載されているために、依然としてその利用者は多かった。日本では他のブラウザの台頭後もやたらシェアが高く、確定申告がIE以外に対応していないという理由により後継ブラウザMicrosoftEdgeへの移行が日本だけ後になった。
なお、マイクロソフトではWindows10向けのIE11について、2022年6月15日にサポートを終了した。TridentそのものはWindowsから削除されたりしないが、IEを起動しようとするとEdgeが起動するようになる(IE専用サイトはEdgeのIEモードを使うことで閲覧可能になる。こちらは2029年まではサポートされる予定)。Windows7と8.1は置き換えの対象外で、IEを起動してもEdgeが立ち上がることは無い。11では最初からIEが搭載されていない…が、実は実行ファイル自体は残っており(Edgeが起動するが)コンポーネントも残されているので、動かす手段があったりする。
Mac版
1996年に登場。1997年のMacOS 8.1以降、2003年の10.2でSafariに置き換わるまでMacintoshの標準ブラウザでもあった。
初期はWindows版2.0と同じコードベースだったので高い互換性があったが、バージョンが進むにつれ独自に進化していった。最終版のバージョン5ではHTMLレンダリングエンジンにTasmanを採用。標準規格への対応度合いではWindowsより進んでいたが、Windows版IEとの互換性が犠牲になり、MacOSにおけるWeb環境で足枷になってしまった。
独自の機能としてWebページをまとめて保存できたり、オークションの状況管理ができたり、当時人気のあったiMac風に9色の着せ替えができた。
2003年、Safariの登場に伴い開発を終了。現行のAppleシリコン、及びIntelMacでは動作しない。最終バージョンはOSXが5.2.3、ClassicMacOSが5.1.7。
要望が多ければ再登場もあるとしていたが実現せず、Chromium版Edgeが登場することになった。
注意点
今IEを使うことは基本的に推奨されない。もし必要な場合はEdgeのIEモードを使うこと。
サポートが終了しているWindows7以前のWindowsOSはそもそもインターネットに接続すること自体推奨されない。
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