本項では2について解説する。
概要
ノルウェーの会社、Opera Softwareが開発するWebブラウザ。
バージョン12まではメーラーなどを含み、Trident(IE系統)・Gecko(Mozilla系統)・WebKit(Safari、Chromiumなど)のいずれとも違う独自のレンダリングエンジンを使用していた。
また様々なプラットフォームに対応しており、携帯電話・ニンテンドーDS・Wiiなどのブラウザとして使われているほか、IEやFirefoxで既に見放されたWindows95もサポートされている。
バージョン15からは、奇虎360傘下に入り、WebKitベースに移行。Chromiumの亜種という印象を強くした。多くの機能が削られたため、それらの復帰の要望が強い。
機能(Ver.12まで)
タブブラウジング、マウスジェスチャーを標準搭載。
カスタマイズ性は高く外観や設定はかなり自由に変更できる。
機能の拡張もできるが、FirefoxやChromeと比べると設定ファイルを弄る必要があるなど上級者向け。
デフォルトで付加されている機能もなかなか良く、特にスピードダイヤルと無限メモ帳の使い勝手はかなりいい。
しかし普及率が低いため、一部のJavaScriptが作動しないなどWeb上で提供されているサービスに正式対応していない場合もよくある。また、Ver.8までは広告の出ない有料版があり、店頭でもパッケージ販売されていた。Ver.15登場後もしばらくメンテナンスされていたが、2016年の12.18を最後にサポートが終了した模様。
Webブラウザとしての機能以外に
- Opera Mail(メーラー)
- BitTorrentクライアント
- IRCクライアント
- Opera Unite(サーバー機能)
- Opera Link(他の端末との同期機能)
- Opera Turbo(ページを圧縮して表示速度を高速化させる低速回線向けの機能)
- Opera Dragonfly(Webサイト向けの開発環境)
などを搭載している。
機能(Ver.15以後)
スタッシュやディスカバーなどの新機能を取り入れた。
Chromium系になったため拡張機能の仕組みはGoogle Chromeに準じており導入も簡単になったが、そのままではChromeの拡張は導入できない。
余談
- 昔のインターネットバンキングサイトには、Operaを検出して専用に「非対応」と表示するためのスクリプトが作成されているものがあった。これはかつてのOperaが、標準でUserAgent偽装機能を提供していたためである。
- Opera15にレンダリングエンジンや機能が変更されたことで、不満を持つユーザーを出た。元々の開発チームはBlinkエンジンで、可能な限りOperaの精神を継いだ「Vivaldi」を開発する。
外部リンク
Opera Wiki(リンク切れ)
関連タグ
InternetExplorer(IE) Firefox Chromium(GoogleChromeほか) Safari