「わたくしはただ、ピアノで一番になりたくて・・・・・
それだけで・・・・・」
概要
ピアノの名門チェルクェッティ家に生まれた15歳の少女。長い茶髪と赤い瞳が特徴。
身長150㎝。一人称は「わたくし」。
「~ですわ」、「~まし」など、お嬢様口調で話す。
一度意思を決めたら絶対に折れない性格で、時に大胆な行動をとる。
人物
プライドが高く、自分のピアノに絶対の自信を持っていたが、今年度のラプラス・ピアノコンクールで賞を逃し,若者達の憧れの的である式典奏者の座を失ってしまう。
最優秀賞をもらった友人・ジリアンに祝福の言葉をかけるも,悔しさのあまり彼女に八つ当たりしてしまい、落ち込んでいた所に市長ラッセル・バロウズが「式典奏者の座を心の底から手に入れたいと思っているなら、今夜の午前二時、一人で廃ビルに来るといい」と彼女に告げる。
不思議に思いながらも言われた通りに夜中に家を抜け出して廃ビルへ向かい、そこにいた市長秘書のシビラ・ベッカーに、式典奏者に選ばれなかった原因は、最近進出してきた巨大会社・ステラステージの社長が手を回していたためであり、更にはラプラスを支配しようとしている事を知らされる。
それを防ぐ為に悪魔と契約をして欲しいとシビラに頼まれ、戸惑いつつも式典奏者への野望を捨てきれず契約を決意してしまい、大悪魔カロンを呼び出して、ステラステージの社長を殺して欲しいと願ってしまう。
一瞬で事が終わったのに驚きつつ、式典奏者になれる事を喜ぶのもつかの間、代償としてカロンに四肢を奪われてしまう。
シビラによって屋上から落とされたが、直前に「助けて」と呟いたことで、その言葉を「第二の契約」だと判断したカロンに助けられる。
スラムに匿われ、カロンから「バロウズやシビラが言っていた事はすべてデタラメだ」と言われ、手足を取り戻したいのなら復讐をする事だと取引を持ちかけられる。
しかし、まだあまり彼を信頼出来ずにいた為、真実を確かめる為に共に市長官邸に侵入し、ラッセルの本性を知ってしまった事にショックを受ける。
しばらく落ち込んでいたが、ラッセルが爆弾魔ボマーを使ってジリアンを人質にした事で、これ以上犠牲を増やしたくない想いからカロンと正式な契約を結び、「被虐の魔女」(「自らの死すら覚悟して死地におもむく捨て身な生き様」という意味でカロンが命名。)として復讐を決意する。
物語の始めはわがままな所が多かったが、話が進むにつれて精神的に大きく成長していく。
カロンとも最初は喧嘩ばかりしていたが、契約だと言いつつも自身を命がけで守ってくれる彼に次第に心を開き、三話では「あなたがそう考えたなら、それでいい」、「元々あなたの判断を疑ってはいない」と言うなど大きな信頼を寄せている。
容姿
契約前
赤いドレスの上に黒の上着を羽織っている
第一の契約のあと
カロンが持ってきた、デザインが契約前の服に似た黒いドレスを着ている。両腕はないが、足はカロンがつけてくれた義足で歩く事が出来る
被虐の魔女
バロウズと戦う事を決めた後、第三の契約として右目を代償に左腕を取り戻す。