須郷伸之
すごうのぶゆき
CV:子安武人
人物
ソードアート・オンラインALO編に登場する人物。
『レクト』フルダイブ技術研究部門の研究員で、ALO運営会社『レクト・プログレス』のスタッフ。アスナの父の腹心の息子で結城家とも関係が深い。また、茅場晶彦の大学時代の後輩でもある。
表向きには眼鏡をかけた好青年を装っているが冷酷な野心家で、優秀な茅場に対しては尊敬しているようで嫉妬と憎悪を抱いていた。自分自身の行いは絶対に正しいと考え、決して非があるとは認めない。
人間の感情や思考を意のままにコントロールする方法の研究という非人道的な目的のため、SAOのサーバーに細工をし、アスナを含む一部の参加者をALOに監禁する。そして、閉じ込められた参加者の意識に外部から意図的に刺激を与え、その反応を調べるなどして研究を重ね、最終的には会社ごとその研究成果をアメリカの軍需関連企業に売り渡そうと考えていた。
いっぽうでALO内ではゲームマスター権限を持つ『妖精王オベイロン』として暗躍し、プレイヤーたちの目標として君臨するが、その陰ではクリアすることが100%不可能なトラップを幾つも仕掛け、ゲームを永遠にクリア不可能なものとしていた。
自らの野望の達成のためには会社を掌握すべきと考え、結城家の財産目当てにアスナと結婚することを企む。しかし、その裏にはアスナ個人に対する独占欲もあったようで、ゲーム内でキリトと対峙した際にはその欲望を隠そうともしなかった。
しかし、キリトを侮っていたことによる慢心から、ついにアスナの監禁場所を突き止められてしまう。ゲームマスター権限を行使してキリトを排除しようとしたが、サーバー内に残されていた茅場の意思データが現れてゲームマスター権限をキリトに奪回されてしまい、最後は茅場への不満を吐きながらキリトに斬りかかる。しかし、ゲーマーではなかった彼が、キリトに剣術でも敵うはずなど無く、怒り心頭のキリトにペイン・アブソーバLv.0(痛覚レベルMAX)の状態で切り刻まれ、ゲームから退場した。
諦めない彼はアスナの入院する病院の地下(アニメ版では病院の駐車場)で彼女を見舞いに来たキリトを襲撃するがまたしても返り討ちに遭い、涙・汗・鼻水・よだれを垂れ流し、漏らして気絶したところを警察に逮捕された。
逮捕直後(アニメ版では過度のストレスと恐怖からか白髪化した)は、黙秘に次ぐ黙秘、否定に次ぐ否定、挙句に全てを茅場に背負わせようとするなど醜く足掻きに足掻くが、部下の1人が重要参考人で引っ張られた直後あっけなく全てを自白する。
進めていた研究も、ナーヴギアを使わなければ実現不可能だと判明。実験場としていたALOもSAOサーバーを丸ごとコピー・流用して開発されたもので、どちらも茅場が設計・開発したものだから、憎悪していた萱場に劣っていると実証してしまった。
裁判が始まっても、自分から精神鑑定を申請する、判決に不服で控訴する、海外逃亡の準備して保釈申請を却下されるなど手段を選ばず足掻き続けている。
キャラとしては、神を名乗って憚らないその傲慢さや、アスナの服を剥いでリアルにペロペロするといった数々の悪行からしばしばネタキャラにされており、愛されている。
が、一方で、変態キャラや外道キャラに定評のある子安さんの名演技がハマったのか、『ネタキャラとしては最高レベル』などと、一部で称賛する声もある。
ゲーム版では
ある妖精の名を冠したプレイヤーとして暗躍。原作と同様の企みに加え、オベイロンから引き継いだスーパーアカウントの力を利用し、自ら死地に飛び込みSAO事件を解決した英雄として凱旋することを目論む。本当に自ら飛び込んだかは全く別の話であるが。
彼の活躍によってALO事件は未然に防がれ、VRMMOの更なる名誉失墜は回避され、レクト・プログレス、アスナパパらレクト経営陣も健在。ユイに妹ができ、茅場は計画を狂わされて死銃事件も起きないと多くのキャラクターが彼に足を向けて寝られない結果になっており、どこかの戦闘機に変形する金属生命体同様、見方によっては英雄と言えなくもない。特にヒースクリフが100層のフロアボスになれなかったのは須郷の行動が原因であるため、人生で初めて茅場に一泡吹かせたとも言える。
本当にどうしてこうなった。