タイワンオオムカデ
たいわんおおむかで
タイワンオオムカデ(Scolopendra morsitans)とは、オオムカデ目オオムカデ科に属するムカデの一種である。
形態
体長は最大で12cm程度。体色は黄色で、各体節の間に黒いバンドが入る。頭部は黒い個体や赤い個体等が存在する。脚部も赤い個体と黄色い個体が存在し、色彩変異が多い。中には赤脚赤頭という、毒々しくも美しい個体も存在する。
毒性について
オオムカデの常として毒性は弱く、本種も例外ではない。咬まれても命に関わることはまず無いが、痛みが続き、赤く腫れるため、咬まれた場合は抗ヒスタミン軟膏を塗ることをお勧めする。
購入時の注意
本種を飼育するためにショップ等で購入する際、注意する点がある。
よく各体節間に黒いバンドが入ったトビズムカデが本種として売られていることがあるが、あれは誤り。更に酷い場合、南西諸島産のムカデということで、アオズムカデ等、全くことなる種が本種として売られていることがあるので、注意が必要。本物のS.morsitansかよく見極めて購入しよう。
人間との関わり
あまり人と関わることは多くはないが、家屋等に浸入した際は、残念ながら害虫として駆除されてしまうことが多い。
愛好家の中には本種を飼育する者もおり、飼育は容易で人気も比較的高い。
また、畑の作物を食い荒らすイモムシ等を捕食する為、どちらかというと益虫な面が強い。