概要
艦隊これくしょんの雪風の一部の二次創作作品につけられるタグ。
雪風はその並々ならぬ武勲と幸運から日本海軍きっての幸運艦と呼ばれるが、
同時に悪化していく戦況の中で沢山の艦船の最期を見届け、また「雪風の運は他の艦の運を食らって生きている」などの口さがない噂を立てられ、挙句死神呼ばわりされるなど、その幸運は決して幸福を齎したものではなかった。
そのせいか二次創作などでは自らの幸運を呪ったり、死神としての後ろ暗さを内包した雪風の姿が散見される。
幸運艦と呼ばれた雪風は、そのような重い代償を背負っていたのだ。
補足
このネタを扱う際特に注意しなければならいのは「現実と妄想の区別はちゃんとつけようね!」である。
希に「雪風が他の艦の運を吸い取る死神と呼ばれた事実に由来するネタだ」とする意見があるが、実在した駆逐艦雪風は他の艦の運を吸ったりしないし、自分だけ無傷だった事は一度もない。
艦隊これくしょん以前から似た様なネタはあったが、戦時中の記録に残されている通り雪風は一緒に出撃した仲間の被害も少ない幸運艦で(参考)、信憑性のある記録資料や著書で死神だと嫌われたとする証言も存在しない。
雪風が戦場で救出し、あるいは戦後の復員船で本土に帰還させた日本兵は一万五千を軽く超える。彼らにとって雪風は幸運の女神以外の何ものでもなかったことを明記しておきたい。
尚、実在の雪風元乗組員は「幸運艦の噂が大きくなると厄神とか鬼神とか逆の噂を流す連中も出てきたらしいです」と謂れなき悪評の原因について推理している(当たり前だが、当事者は味方殺しと悪い噂を立てられたら怒りもするし反論もする)。幸運艦のあだ名と共に死神の悪評がついて回るのは、ある意味雪風の「幸運の代償」であり、皮肉である。
関連タグ
福音の使者 - 雪風と並び称せられる幸運艦・宗谷の異名。雪風とは逆に完全な縁起物扱いであるが、実際には雪風と同様多くの悲劇を背負った艦でもある。