概要
アクションゲーム及び『アーマード・コア3』及び『アーマード・コア3 サイレントライン』の登場人物。
人物像
サイプレスはアーマード・コア3及び『アーマード・コア3 サイレントライン』の双方に登場する唯一のレイヴンである。(一応もう一人「リップハンター」の可能性があるレイヴンがいるが)
乗機は威力と連射力の高いチェーンガンを両肩に装備したフロート型AC「テン・コマンドメンツ」。
途切れることの無い連続攻撃と機動力による近中距離戦闘を得意とし、管理者を絶対的な存在として崇めるレイヴン。
「サイプレス」とはギリシャ神話の「永遠に喪に服す者」が語源、現在は英語で「死・哀悼・絶望」の花言葉を持つヒノキ科の常緑樹「イトスギ」の名であり、十字架の材料として使われる。「テン・コマンドメンツ」とは旧約聖書の「モーゼの十戒」を意味する。
尚、十戒をドイツ語で読むとツェーンゲボーテと読む。
アーマード・コア3系列の舞台は「レイヤード」と呼ばれる地下都市であり、「管理者」と呼ばれる人工知能(AI)によって管理されている。市の住人達は管理されることを当然のことと認識し「管理者」にしたがっている。しかしその中でもサイプレスは「管理者」を都市運営システムではなくまるで神のごとく崇め、祈りを捧げるほど人一倍信奉している変わり者として名が知れているようだ。
管理者を信奉していること以外はおかしなところはなく、言動もいたってまとも。突然の事態にも冷静に対応し味方と連携を図って戦闘、自身が撃破される間際でさえ慌てず味方部隊に撤退を指示、強豪レイヴンである。
アーマード・コア3ではBランク7位の中堅レイヴンとして登場。それまでの下位ランカーとは別格の強さを持つ。接近しながら途切れること無い激しい攻撃を鬼のように空中から撃ち込んでくるため、回避動作と上下移動する敵への狙いをつける基礎ができていない初心者にはランク上昇を阻む強敵かつトラウマメーカー。
続編のAC3SLストーリーでは「機密データ先取」に敵として登場。「テン・コマンドメンツ了解。作戦を続行する。」というセリフでもしやと思い、そして現れる印象的なカラーとシルエットの機体、前作で苦しめられた「サイプレス」がミッションで現れるシーンは緊張感が高まる場面である。
AP(耐久力)はミッション用に低く設定されており、主武装のチェーンガンの連射力が仕様変更で低くなっている、猛威をふるった飛行して頭上からチェーンガン戦法も地形の影響で冴えない。AC3SLの敵CPUは閉所が苦手なこと、フロートの性能をいかせない障害物の多いステージ、敵2機は下位ランカー、そして続けてプレイしてきたプレイヤー技量の向上。以上を加味すれば容易くはないが決して倒せない相手ではない健闘を祈る。
搭乗機:テン・コマンドメンツ
機体はほぼクレスト社のパーツで構製されているため直線的で角張っている。そして特徴的なフロート型脚部に派手なカラーリング、ゲーム中のレイヴン紹介欄の異質さと登場シーンも合わせて印象に残りやすい独特な機体である。
脚部はフロート型でこれは地上での移動速度が全脚部の中で最も早い、ブーストも駆使すれば無限に高速移動が可能となる。しかし耐久力が低く独特の飛行性能から空中戦が難しいため、非常に扱いづらく難易度の高い選択。
腕部には威力は低いが衝撃力のあるハンドガンと高威力のブレード(強化人間補正がかかっている為光波も出せる)、そして最大の特徴は両肩2門のチェーンガン。チェーンガンは連射力、威力そして装弾数ともに優秀で近中距離では非常に恐ろしい武装である。もともと装弾数が多い上に2門あるため、いつまでも途切れることなく連射連射連射できる。本来はタンク型及び四脚型脚部以外のACは停止して構え動作が必要なため役に立たない武装であるが、サイプレスは強化人間であるため構え無しで飛行しながら使用できる。
強化人間によるステータスアップは他にも高い旋回力、エネルギー回復上昇とブースト消費半減でフロート脚部が本来は苦手とするはずの連続飛行能力がある。
近中距離からブーストして空中に飛び上がり相手の死角である頭上からチェーンガンを猛射するのが彼の戦法。
一旦接近を許すと狙いをつけづらい頭上を飛び回られ、ひたすらチェーンガンを撃ち込まれ、マシンガンとは比べ物にならない威力と熱量で叩き伏せられる。
対策はとにかく距離を取り接近を許さず、チェーンガンの狙いをできるだけずらしながら反撃。
アリーナでどうしても勝てない、無理!という場合は天井の低いステージで戦いを挑もう。
もうプライドは抜きでとにかく倒したいんだ!という場合はダムステージ。ダムステージの最上段にレイヴン(プレイヤー)がいるとアーマード・コア3系列のCPUはエリアオーバー負けを回避するためこちらの頭上に飛行する動作をとらなくなる。つまりサイプレスの主戦法をこれで封じることができる。後は各種遠距離武装で攻撃しよう。
しかしこれで倒してもレイヴン(プレイヤー)の技量は上がらないままである。手強いとはいえあくまで初心者キラーな中堅レイヴンであるサイプレスを倒せないようでは上位ランカーやミッションはこなせない、心しよう。
余談
ちなみにサイプレスの機体はクレスト社パーツが中心。クレスト社は「管理者」寄りの企業体制。AC3SLでの彼はクレストの部隊と共に行動している。
AC3SLの時点ではグローバルコーテックスから抜けたのかアリーナに登録されていない。人一倍信奉していた「管理者」が破壊された後、彼がどのような心境と経緯を辿りクレストによる旧「管理者」調査隊に加わったのか?これらについてはプレイヤーのフロム脳によって様々な二次創作的な解釈(妄想)がされている。
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