2013年11月20日~2017年1月25日。
神撃のバハムート、アイドルマスターシンデレラガールズ、グランブルーファンタジーと並び同社の主力作品相互コラボキャンペーンに名を連ね、開始直後のコミックマーケットではムービーが上映されるなどメインコンテンツといってよい扱いだったが、徐々に省力化されていき、最終的にはメインクエストはエリア進行なしのシナリオを読み進めるだけ、イベントは2周年記念イベントの復刻を半年以上繰り返すものとなった。
プレイヤーは義勇騎士となり、騎士リアと傭兵クロードのナビゲーター役2名とともに、監獄を脱走した巫女ティルフの行方を追ううちに、世界に満ちるエネルギー『ドルグ』と1000年前に『栄光の騎士団』によって封印された魔神ゼトの復活をめぐる事件に関わることになっていく。
ゲームシステム
プレイヤーを強化する方法は主に3種類。
装備
武器、防具、ドラゴンを装備する事でプレイヤーの能力を強化でき、クエストを進める事でもドロップするが強力なものはガチャやイベント報酬で入手することになるのはモゲマスや神バハと同じ。
設定されているステータスは攻撃、必殺攻撃、防御、必殺防御の4種類で、攻撃と防御は騎士団バトルでの攻撃アビリティ、必殺攻撃と必殺防御は必殺アビリティの与ダメージと被ダメージに影響する。
それぞれにメイン装備を設定することになり、メイン装備は加算される能力値が1.5倍になる。
剣や槍、体装備や頭装備などの武具属性が存在しているが、それに関係なくコストの範囲内で自由に装備できる。
装備は騎士団バトルと魔獣戦のそれぞれに独立して設定可能である。
ジョブ
魔獣戦や騎士団バトルで獲得できるジョブポイントを蓄積することでジョブレベルが上がり、スキルやアビリティを覚える事が出来る。
ジョブごとに得意武器が設定されており、得意な武器での攻撃は威力が上昇する。
ジョブをマスターするとボーナスとして能力値が上昇する。
スキルは騎士団バトルで使用することになる技。
アビリティは攻撃や必殺攻撃などのステータスや、火や水など武器やスキルに設定されている属性ごとに補正をかけたり、武器の得意度を上げたりする。
キャパシティ
レベルアップで獲得できるキャパシティポイントを消費する事で様々なボーナスを得ることが出来る。スタミナの最大値や、所持可能アイテム数の上昇、武器防具の装備箇所属性ごとの能力値補正など。
イベント
騎士団バトル
毎日2回まで、12時から23時までの0分から30分までの間、所属騎士団の団長が設定した時間から開催されるリアルタイム型対戦イベント。
攻撃と必殺を行う際にはルーレットを行いその結果によって威力が増減する。
この作品のウリであるが、スマートフォンとフィーチャーフォンの間で差が出やすい点でもあった。
魔獣戦
クエスト進行中にランダムで発生する討伐イベント。常時開催。
コマンド入力などは不可能で能力値で決定するが、ときどき戦闘開始時にドラゴンが援護してくれる。倒せなかった場合は所属騎士団や全プレイヤーに救援を出せる。
登場する敵は『弱い敵』、魔獣戦のタイトルにもなっている敵『○○』、強い『○○・覇』の3種類。
ふだんより強力な魔獣『極大魔獣戦』が開催されることもあり、その場合は上記と別枠で登場する。さらにこの極大魔獣を倒すとランダムで登場する超極大魔獣とも言うべき存在を討伐するイベントも存在した。
ドラゴンフェスティバル、バトルフェスティバル
ときどき騎士団バトルのかわりに開催されるイベント。ドラゴンフェスティバルはドラゴンと、バトルフェスティバルは敵パーティーと戦う。
ドラゴンフェスティバルはモゲマスのぷちデレラコレクションだと思ってもらえればよいだろう。最終日の相手が上位報酬で、必殺攻撃時に必殺攻撃を行うとダメージが上昇するのも同じ。
開催時期的に、おそらくドラゴンフェスティバルがぷちデレラコレクションの原型になったものだと思われる。
余談だがドラゴンフェスティバルで対戦するドラゴンはすべて竜の里の少女アイラが繰り出してくる。バトルフェスティバル最終日の対戦相手は主人公の同行者やその上司と国王が率いる『アルベリアの精鋭たち』。もうお前らが戦えよと思っていたら最終章で魔神相手に戦った彼らは本当に強かった。
パーティーバトル
臨時に結成したパーティーで騎士団バトルのシステムでバトルを行う。対戦相手はCPUが操作するプレイヤーユニット達。
ダンジョン
獲得したジョブでパーティーを組んでコマンドRPG型のバトルを行っていく。
その他
特殊能力を持つ巫女的少女とそれを護衛する女性騎士が脱走したところから始まるストーリーはグランブルーファンタジーとの類似点が見られる。
もっとも、本作品のシナリオは非常に王道のファンタジーRPGでありお約束に則っている。
ナイツオブグローリーというタイトルと、1000年前の栄光の騎士団という単語を見た時点でエピローグで主人公達がこう呼ばれる事を想像できた人もいたのではないだろうか。
余談だがシナリオにおいてプレイヤーの陰は非常に薄く、ほとんどがナビゲーター役のリアとクロードが勝手に進めて敵もプレイヤーと一緒に戦って倒している。
エンディングでは皆の活躍する現状が語られる中、プレイヤーはなんと言及すらされない。
ソーシャルゲームのプラットフォームがフィーチャーフォンからスマートフォンに移行する時期を駆け抜けた実験作といえるかも知れない。