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総一の編集履歴2017/02/05 22:34:23 版
編集者:ほろ
編集内容:文章編集。

概要

アニメ『蒼穹のファフナー』の皆城総士×真壁一騎カップリング

同じ島で生まれ育ち、物心がつく前からそばにいた幼馴染にして親友。アニメ2期公式サイトでは「絶対的な信頼」と説明されている他、公式で「ピュアラブ」と言及されたこともある。

また、公式曰く一騎は母性的で相手を理解しようと努力するタイプなのに対し、総士は父性的でまずは自分を理解してくれというタイプである。

1期の身長差は4センチで、小説版に一騎が総士を上目遣いで見上げる一文がある。5年後の2期は数値は不明だが、総士の背が伸びたことは確定しており、依然として彼のほうが高い。

1期

2人は小学生の頃に起きたある事件で加害者と被害者になって以来、中学3年まで距離を置くが、その間も相手の存在を意識し続けていた。そして1話からは指揮官と兵士として共に戦い、誤解やすれ違いを経て互いと向き合い、和解に至った。深まった信頼は戦いにも好影響をもたらし、一騎だけが自分の全身が違うものになる感覚を受け入れて危険な機体と一体化できるのは、「相手のために自分はこうありたい」という意識が一騎と、彼と戦闘中の感情や感覚を分かち合う総士の間に働いているためと説明されている。

しかし、慟哭する一騎(通称「総士9連呼」。なお総士(の中の人)もラジオで一騎9連呼に挑んだ)の目の前で総士は敵にさらわれてしまう。幼い頃は一騎に「お前とひとつになれる場所(=無)に帰りたい」と願い、戦いが始まってからは家族を立て続けに失い、家(=帰る場所)をなくしたと語っていた総士は、救出後に「たとえ苦しみに満ちた生でも、僕は存在を選ぶだろう。もう一度、お前と出会うために」「必ず帰る。お前がいる場所に」と約束を残して一騎の機体の手から砕け散り、一騎にも重い後遺症が残った。

小説版

一騎はある日急に、大勢の前で一騎だけを特別扱いするかのように総士に話しかけられる。4年7ヶ月11日ぶりの彼との会話で、島を出ようとしていたことを「絶対に、お前は、逃げられないぞ」と罰されているのではと疑う一騎だったが、総士の目的は彼に自分たちだけが抱える世界の真実を教えることにあった。

突然の初陣で機体に暴力性を引きずり出されるまま敵を蹂躙し、心の接続によって総士に醜い自分を見られたと泣く一騎に、総士は己の更に暗澹とした胸のうちを垣間見せて、安らぎを与えようとした。

一騎は変貌した世界への不安から総士に縋り、自らの意志を放棄して服従しかけたが、その一方で彼の限界や背負った孤独を早々に見抜いており、総士から任された自機に対しては親しい友人相手でも譲りたくないという執着を見せた。

続編と見られる劇場版の前日談小説では、この後原作と同様に島を出た一騎を総士がずっと待っていたことや、一騎が総士の部屋に招かれた際、自販機にまつわるやりとりがあったことなどが言及されている。

一騎視点の作品だが、総士の心情については彼の貴重な理解者である義姉が「あなた、怖いのよ、皆城くん。だから一騎くんに、そばにいて欲しいだけなのよ」と指摘している他、うっかり一騎に時期尚早な発言をした理由が、ようやく一騎が自分のいる場所に来てくれた喜びのあまりなのだと地の文で明かされている。

劇場版

2年近い別離の間、一騎は心が潰れないよう期待を押し殺しながら総士の帰還を待っていた。実は一騎の無意識下で、彼の肉体に激しい負担をかけながらも2人はずっと繋がり続けており、総士の精神体が敵襲を一騎に告げた後、あすなろ抱きに近い体勢で「僕はお前がいる場所へ帰る。必ず」と改めて誓っている。

「帰れなくていい。お前が帰る場所を、守れさえすれば」と戦いに臨む一騎だったが、敵との対話の果てに、総士から託された島の平和と失っていた視力を取り戻す。その瞳が最初に映したのは、約束を果たした総士の姿だった。

2期

2人は19歳になり、公式の予告で「彼(総士)はいつも楽園(一騎が調理師兼マスターの喫茶店)で食事する?」と解説されている。一騎にとって第二の家のような場所である楽園にて、総士は店員ではないにも関わらず営業時間外に来て賄いを食べ、いきなり厨房を使うことをマスターに笑顔で受け入れられている。

長くない身である2人は「2つで1つの力」の同型機を駆る戦友として異国の地へと飛び立った。当初は総士が命じ、一騎が(内容に納得が行く限り)応える従来の戦い方であったが、戦いを経て一騎は総士に別行動を頼み、遂には命令するようになる。同じ戦場で背中を預けられ、総士は嬉しそうな様子を見せた。

ちなみに、2期の公式描き下ろしクリアファイルでは2人の機体が描かれている。パーツが複雑なので判別が難しいが、右腕を後ろに引いている一騎の機体を、総士の機体が右手で肩から腰まで支え、左手は左太ももから膝裏まで抱え上げている、お姫様だっこに近い姿勢だと思われる。巨大な手を活かして生身では不可能な範囲を包み込む抱き方である。

総士は度々一騎の身を案じるに止まらず、彼が友好的な敵との接触を試みた時は「お前の命をくれてやる気か」と手首を掴んで繋ぎ止め、暗殺者に襲われた時は自身を擲って盾になろうとした(当の一騎は断髪を決意した際、総士の申し出を受けて自らの命と重ねている髪を彼の手に委ねた)。しかし、命の果てを越えないかという一騎への誘いを「人として生きることが僕らの意志です」と、かつて人外の肉体を得て帰還した総士が本人の答えを待たずに拒み、島に帰った一騎の命は風前の灯であった。

ところが眠る隻腕の一騎に「お前も戻れ。まだ、僕らの時間は終わっていない」と言い置いて総士が島を離れている間に、一騎は生死の循環を越える命を受け入れ、常人の肉体ではなくなっていた。総士は何食わぬ顔で自分たちを出迎えた一騎の姿に目を瞠ると微笑み、「お前が選んだ道を、俺も選ぶよ」と告げられた後は複雑な表情を浮かべていた。

そして転生を予言されていた総士も、決戦を終えて生命の限界が訪れる。一騎は最初ためらわずに彼を追って共に無へ帰ろうとしたが、何度でも会おうと再び約束を交わし、総士を見送った。

2年後、一騎が繋いだ手の先には彼が「総士」と呼ぶ、別れの後に総士の機体から見つけた子供がいた。

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