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M1931の編集履歴

2017-02-08 19:00:26 バージョン

M1931

えむいちきゅうさんいち

M1931では、フィンランドで開発されたサブマシンガン。

一般には、スオミKP/-31が有名だが、pixiv内ではこのタグは無いためM1931で説明。


KPとは、フィンランドで短機関銃を意味する「KonePistooli」の略称。


概要

フィンランド軍は制式短機関銃として試作型のスオミM1922を経てスオミ KP/-26を使用していた。KP/-26はコッキング・ハンドルとボルトを別にし、射撃中の反動を抑えることに成功、またレシーバー後部のキャップを回転させることにより、発射速度の調整が出来て銃身の交換も容易だった。しかし、大きくカーブしたバナナ型弾倉は送弾不良などが多発した。

そこで、フィンランド軍の兵器開発に携わっていた銃設計技師アイモ・ラハティは、KP/-26の欠点を改良したM1926を開発し、更に改良を加えたKP/-31を1930年に開発し、翌年に制式採用する。

複列ボックスマガジンだけでなくドラムマガジンや複々列マガジンも採用している。


1939年にソ連軍は約70万人の兵力でフィンランドに侵攻する(冬戦争)。フィンランド軍は劣勢ながらも善戦し、M1931も大いに活躍する。

本銃を使用するスキー部隊(通称:シッシ部隊)の一撃離脱攻撃により、ソ連軍を翻弄し国外に追放して勝利をする。

最も、この戦いにはシモ・ヘイヘが参加していた。

ちなみに、ヘイヘは狙撃だけでなくサブマシンガンの名手でもある。

その後ソ連軍は、M1931を鹵獲してPPSh-41を開発する。


M1931は、1990年代までフィンランド軍で使用されていた。

また、スイス、デンマーク、スウェーデンでもライセンス生産され、大戦中にはフィンランドに駐留していたドイツ軍へと正式に供給された記録も残っている。


性能

KP/-31はKP/-26の装弾不良などの欠点を解決するため、バナナ型弾倉に替えてドラム型弾倉を採用し、セレクターにも改良を加えた。71発のドラム弾倉の他に20発・40発・50発の箱形弾倉が使用できた。コッキング方式はボルトアクションのように行い、発射時の反動が少なかった。

長所としては、射撃時の反動が少ないこと、銃身交換が容易なこと、レシーバー後部のキャップを回転させることで発射速度の調節が可能であることが挙げられる。

短所は6kg以上という重量であり、71発ドラム弾倉の装填時の総重量は7.36kgに達した。


基本データ

全長875mm
銃身長314mm
重量4870g
口径9mm
装弾数20/40/50発

関連イラスト

雪林の戦いニッカ「ニパ」カタヤイネン曹長(MT-462号機)


関連タグ

サブマシンガン フィンランド軍 シモ・ヘイヘ

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