概要
独立翌年の1918年に設立され、陸軍、海軍、そして1928年に陸軍より独立した空軍の三軍および参謀本部から構成されている。第二次世界大戦の勃発から3ヶ月目にあたる1939年11月30日、ソ連からの侵攻を受けた際、寄せ集めの装備で独立を守り抜いた事は「雪中の奇跡」と世界を驚かせた。pixiv内では、この冬戦争、及び継続戦争の頃を扱ったイラストが多い。
現在では常時1万人規模で活動しているが、最大で3万人が動員できる。
編成
陸軍
東部方面、西部方面、北部方面の3つの防衛管区に分けられており、各防衛管区は数個旅団で構成され、担当地域における防衛責任を有している。また、各防衛管区は合わせて19防衛地区に分割され、各地区ごとに郷土防衛計画を策定・訓練を行っており、徴兵および予備役召集の単位にもなっている。冬戦争ではシモ・ヘイヘに代表されるようなスナイパーが多く活躍した。
以前はT-72なども使用されていたが現在は装備がだいぶ西側よりになってきており、主力戦車はレオパルト2を使用している。
海軍
海軍本部のほか、多島海管区、フィンランド湾管区から構成されている。ミサイル艇や機雷戦艇が主力である。警備用艦船のほか、海岸防備地上部隊を有し、海兵隊組織としてウーシマー旅団が編成されている。陸軍と空軍に挟まれていま一つ影の薄い海軍だが、第二次世界大戦ではポケット戦艦を駆使し大いに善戦した。
現在はミサイル艇を主力としている。
空軍
通称フィン空。空軍本部、支援部隊とサタクンタ管区、ラップランド管区、カレリア管区の3つの管区からなっている。平時はフィンランドの領空警備を行い、戦時には航空戦を実施する責任を負っている。1980年代からノンフィクション戦記の「北欧空戦記」に始まり、月刊モデルグラフィックス誌の記事、梅本弘の著作で、近年では某パンツじゃないアニメのおかげで、国内でも知名度はそれなりにあるようだ。
ハカリスティ
第二次大戦時のフィンランド軍の戦車や航空機には鉤十字のマークが付けられており、フィンランド語で「ハカリスティ」と呼ばれているものである。
これはナチスのハーケンクロイツとは違い、そもそも北欧ではお守りとして伝統のある由緒正しきマークなのである。
北欧を訪問したヘルマン・ゲーリングがナチスの宣伝として使った、というのがハーケンクロイツの由来とされている。
そのため、ヨーロッパでは鉤十字は殆どの国で禁止されているが、フィンランドは天下御免でハカリスティは認められているのである。