ゾアロード(獣神将)
強殖装甲ガイバーに登場する秘密組織「クロノス」を管理運営している最高幹部達である。漢字では”獣神将”と書き、総帥アルカンフェルを筆頭に12人で構成される様から幹部達はまとめて十二神将と呼ばれている。
地球生命を生み出した”降臨者(ウラヌス)”によって生み出された”原初の獣神将(オリジナル・ゾアロード)”であるアルカンフェルを中心に、彼の能力を分配して与えられた者達が他の11人である。
クロノスが世界征服を達成した後は、外宇宙に進出するために人類に調整を施してゾアノイド化する政策を世界全体で推し進めている。皮肉なことにクロノス十二神将による世界統治によって世界規模での医療技術の向上や環境保全が促進され、主権国家が消滅したことで国境紛争が無くなり人類は有史以来最も平和な時代を迎えている。
神将と呼ばれるとおり、彼らのしもべであるゾアノイドにとっては正に神にも等しい存在である。これはゾアノイドたちには遺伝子レベルでゾアロード達に対する服従が刻み込まれているためで、ゾアノイド達はゾアロードの命令にはどんな内容であっても迷わず従ってしまう特性を持たされている。ゾアロードはテレパシーの一種である思念波によってゾアノイドに命令したり、ゾアノイドの記憶や思考をトレースすることが可能である。言ってしまえばゾアロードは遺伝子レベルで人間の尊厳を踏みにじれる存在なのだ。
ゾアロードは額に埋め込まれたエネルギー生命体ゾア・クリスタルの力によって人知を越えた能力を発揮することが出来る。例を挙げると、不老の肉体を持つ・物理攻撃を防ぐバリアーの生成・重力や空間を自在に操る・気象をコントロールする・天体を砕くほどの衝撃波を放つ、などなど、正に神にも等しい力を振るうことができるのだ。もっとも、上述のようにアルカンフェル以外のゾアロード達は、アルカンフェルのゾア・クリスタルをクローン培養して作ったクリスタルによって彼の能力を分配された存在なので、純粋なゾアロードはアルカンフェル只一人である。
ガイバー達にとっては最大の難敵であり、ガイバー・ギガンティックという追加武装を手に入れる前はまるで歯が立たない有様だった。しかし、ソアロードにとっても強殖装甲ガイバーは重要なアイテムであり、ゾアロードが強殖装甲を身にまとえば降臨者の手にすら余る超存在になれる可能性が示唆されている。