魔夜峰央のギャグ漫画。「花とゆめ」(白泉社)で1978年に連載を開始し、2010年1月現在、「別冊花とゆめ」「MELODY」にて連載中。1982年にはフジテレビでテレビアニメ化もなされた。
常春の島国マリネラ王国を舞台に、その国王であり天才かつトラブルメーカーで守銭奴でへちゃむくれで自称美少年のパタリロが、側近のタマネギ部隊や、イギリスの諜報機関MI6(エム・アイ・シックス)の少佐バンコランやその愛人マライヒ等を巻きこんで起こす騒動を描く。
また、この作品が描かれた当時に少女漫画界では耽美的な少年愛を題材に取り上げることが流行したためか、そういった要素が多く取り上げられている。要するにボーイズラブ。作者自身は「女の子がうまく動かせないので思い切って男の子にした」と述べている。作者の結婚後、特にマライヒのモデルが奥さんに切り替わり、マライヒの女性化が著しい。
また時期によって変動するが落語、ミステリー、時代劇、SF、天使と悪魔の戦い、はては出産子育てなど、ネタが実に多岐にわたる。少女漫画界屈指の長寿漫画である。