アビリガ
あびりが
カトウコトノによる漫画作品『将国のアルタイル』の登場人物。CV:諏訪部順一。
海の都(ヴェネディック)共和国でブレガ商会の私兵隊長を務めるサロス人。紆余曲折を経てマフムートやキュロスと行動を共にするようになる。
「どうぞ――ご存分に、ご主人様(パドローネ)」
人物
海の都においてはその名を知らぬ者はいないほどの武芸者。さまざまな武術を会得しており、特に長身から放つ吹き矢を得意とする。
身体能力・戦闘能力ともに極めて高く、ここぞというところで敵軍の重要人物と対峙するなどしてマフムートを助ける。
第1話(トルキエ暦75年4月3日)時点で28歳であることから逆算すると、トルキエ暦46年/帝国暦422年8月8日生まれ。
サロス王国で生まれるが、13歳のときに実の親に売られ奴隷となる。奴隷商船から逃げ出したアビリガに武芸の才能を見出した海の都共和国の商船団長シルヴェストロ・ブレガは、148ドゥカートでアビリガの身を買い取る。海の都に連れて行かれたアビリガは、ブレガ夫妻のもとでしばらく暮らした後、その船団を守る私兵隊長として雇われるようになった。このためアビリガはブレガ夫妻に恩義を感じ、実の親のように慕っている。
キュロスと同じく、作中時間で5年前(トルキエ暦70年/帝国暦446年)に黒翼のスレイマンと出会い、海の都の耳役になるよう勧誘されるが断った過去がある。
物腰は柔らかく従者らしい態度で、マフムートを「ご主人様(パドローネ)」と呼び付き従うが、実際はアントニオ・ルチオの指令でマフムートの行動を逐次海の都へ報告するよう送り込まれた監視役である。そのためキュロスからは旅の同行者でありながら警戒心を抱かれているいる。
ただし、再会したルチオに「裏切り者」呼ばわりされるほどマフムートに肩入れして行動している様子がうかがえる。
一方で、マフムートの指示で一行全員が女装をすることになった際は積極的に女装と客の呼び込みを行うなど、ノリがよい一面もある。