概要
カトウコトノによる漫画作品『将国のアルタイル』の登場人物。CV:小野大輔。
央海(セントロ)12都市国家の一つである海の都(ヴェネディック)共和国の共和国会(コンシーリオ)をまとめ上げる最高執政官・元首(ドージェ)である。
「では、央海諸国に見せてやろうか。人間が“海神の子”を倒すところを」
人物
プロフィール
初登場の17話(トルキエ暦75年/帝国暦451年6月7日)時点で37歳、まぎれもないアラフォーである。 →関連項目:美魔女
性格・信条
物腰柔らかで気品あふれる立ち居ふるまいを身に着けているが、その内実は海の都共和国を央海第一の商業国家たらしめるべく辣腕を振るう政治家。
海の都をこよなく愛し、また「央海諸国の自由な貿易と共存こそが海の都の繁栄につながる」との思想を持つ。
海の都人らしい合理主義者であり、自国の安全と利益を最優先するため、時には私心を殺して冷徹な決断を下す。
小国ゆえにリスク回避を目的とした用意周到な外交活動を行う。ために、ウラド国王ジグムンド3世に「央海の狐」と評されたことがある。 →関連項目:表裏比興の者
海の都を訪れたマフムートを「理想が高い割には現実的な判断ができる」と評価。海の都共和国会が彼の傍に送り込んだアビリガからマフムートやトルキエにまつわる状況報告を逐次受けている。
個人的な感情を一切見せずに行動する一方、政治・外交と無縁な場面ではおちゃめな言動が多い。
容姿
中性的な容姿・衣装であり、作中において海の都共和国の異名「央海の女王」が彼個人に対して使用されているように見える場面があることから、「アントニオ」がれっきとした男性名であるにもかかわらず、ファンの間ではたびたび性別の話題が取りざたされるキャラクターであった。
TVアニメの担当声優が小野大輔であることが発表された(2017年7月2日)ことに加え、原作者によって「男性」と明示された(公式ファンブック『将国のアルタイル公式ファンブック 将星の書』(2017年8月9日発売))。
なお外見年齢が実年齢に比して若々しい点について、読者からの「アンチエイジングですか? ブレガ船団長の若さを奪い取ったのでしょうか?」との質問に対しては、「両方だと思います(笑)」との見解が示されている。
関わりのある人物
- 配下:シルヴェストロ・ブレガ、ジーノ・ボッカネグラ
- 友人:コンスタンティノス(ポイニキア副市長)
- 敵対:アマデオ・ボッカネグラ、ロニ・ボッカネグラ(島の都共和国)
その他
ルチオの暮らす海の都の元首官邸(パラッツォ・ドゥカーレ)では、内政・外交問わず国家に関わるあらゆることが各種の専用部屋で行われる。
また海の都において元首職にある者は、戦時の指揮と交渉にあたる場合以外、出国を禁止されている。
海の都育ちゆえ馬には乗り慣れておらず、早馬の曳く馬車の揺れの激しさに耐えかね「生まれ変わっても絶対に騎馬民族にだけはなるものか」と内心で毒づく場面もある。