原作通り
>どおり【通り】(名)
名詞の下に付いて、複合語をつくる。
①街路の名を表す。 「蔵前-」 「銀座-」
②乗り物の走る道筋を表す。 「バス-」 「電車-」
③そのままであること、それと同じであることの意を表す。 「注文-」 「もと-」
(大辞林 第三版より引用)
上記でいうところの③のこと。原作のまま、その通りイメージに忠実なこと。
原作ファンが持つイメージをおおよそカバーしているため、共感を得やすい。
また、作品を知らない閲覧者にも「だいたいあってる」イメージを発信できるため、一見さまにも優しい。
さよなら絶望先生における原作通り
原作第53話、「あれ、不可よ 原作があるじゃないかね」にて描写されたネタ。
イマイチぱっとしない劇場版、叩かれる映画監督。「だって原作通りだから!」と、監督はその名の通り「原作通り」という名の路地に逃げ込む…。
上記の③と①を掛けたネタ。「いくら作品がつまらなくても、原作通りにやったんだから仕方じゃないか」という逃げ道のこと。その通りにやったなら失敗するはずはないのだが、それはそれ。大義名分さえあれば、結果には関与しないのである。
原作には他にも、「レシピ通り」「担当編集の言う通り」「当初の計画通り」など、「その通りにやったんだからしょうがない」という名の逃げ口上が存在する。
なお、有名作品のメディアミックス化、実写化、ドラマ化が氾濫している今日においては、ネタとは逆に「どうせ同じつまらないなら原作通りやってくれ」という原作ファンの諦めの声がちらほらあるのもまた皮肉な話である。