幸田露伴
こうだろはん
明治から昭和にかけて活躍した小説家、国文学者
本名は幸田成行(こうだしげゆき)別号は「蝸牛庵」
概要
慶応3年7月23日江戸下谷生まれ・青年時代は北海道の電信技師を務めていたが、坪内逍遥の『小説神髄』や『当世書生気質』に心酔し、小説家を志した露伴は仕事を放棄して上京した。電信技師を首になり父が始めた紙店に勤めながら小説家修行に励み、明治30年代には同世代の尾崎紅葉と並び称せられる「紅露時代」と呼ばれる黄金時代を迎える。
エピソード
・主に『運命』のような歴史小説、『風流仏』『五重塔』のようなロマン主義的な小説で著名であるが、『一国の首都』のような評論、『芭蕉七部集評釈』などの古典研究、『滑稽御手製未来記』のようなSFまで執筆ジャンルは多岐にわたる。
・幸田露伴は、家事全般を母親から厳しく教えられたため、当時の男性としては珍しく家事の知識を持っていた。露伴の家事知識は娘の幸田文に伝授され、文は随筆で父からの薫陶を書き残している。
幸田露伴の出てくる作品
ヒロインの一人辰宮由佳理を助けたことで、加藤保憲及び辰宮家の人々と深く関わることになる。この作品において実在する作家は複数登場するが、魔人加藤直接対決するのは幸田露伴だけである。
詳細は幸田露伴(文豪とアルケミスト)参照