概要
永井豪が1990から1992年にかけて週刊ヤングジャンプ等で発表したマジンガーシリーズの一つ。現在でも未完。
マジンガーシリーズでも極めて異例のマジンガー自体がロボットではない事である。・・・え?バイオレンスジャックの鉄の城編がある?あれは無かった事にゴニョゴニョ
今作のマジンガーは正確には劇中では「マジンガー」とは呼ばれておらず「超物質Z」と呼ばれるマジンガーの頭部と酷似したものを兜甲児が被る事によって変身する蒼い魔神・Zである。
原作のマジンガーZが「甲児が乗るパイルダーでマジンガーにドッキング(パイルダーオン)」とは逆ということになる。
デザインはマジンガーZよりはグレートマジンガーに近い。
劇中、甲児が怒りに任せ感情が暴走したせいで第三次世界大戦勃発の引き金となり地球は壊滅状態になった。その際の姿はまさに悪魔の如き形相の魔神そのものであった。
つまり、このZは「精神力・感情の強さ=Zの強さ」となる為、甲児が自身が無敵の魔神と自覚すればするほど強くなっていくわけである。
中身は人間である為当然血を流すが、これすらもZの強さを自認すれば克服できる。当然ロボットなどでは無いので涙も流す。
サイズも等身大から巨大化も自在。名称は無いが、ロケットパンチやブレストファイヤーとほぼ同じ技も使える為まさにマジンガーである。
とはいえ、劇中でもその能力はあくまでも一部でありまだまだ未知数である。
掲載誌が青年誌である事から永井作品でお馴染みのバイオレンスとエロスがダイナミックに描かれており、中にはバイオレンスジャック、デビルマンに匹敵する描写も多い。
ちなみに今作品の甲児は寝る時はすっぽんぽん派だったりする。
執筆にあたってはかつてデビルマンの方に力を注いでしまった為にもう一度マジンガーをこの手で描きたいと意欲を持って取り組んだが執筆に注ぐパワーが想像以上にかかりすぎてしまった為に未完となったという。(今作に限らず永井氏が手がけたマジンガー作品は大概未完である)
「マジンガーZ」「グレートマジンガー」「UFOロボグレンダイザー」が物語のベースになっている他に「デビルマン」も採り入れる予定があったという。
関連タグ
マジンカイザー : マジンサーガのZとデザイン等が似通っている。
デビルマンサーガ : なんとこちらも生身の人間が鎧を纏う事で変身する。