概要
「笑い」は多くの人間が求める普遍的な感情のひとつであり、当然ながら娯楽映画にも古くからコメディが取り入れられてきた。
映画が「動き」を記録することに長けたメディアであるため、映画の黎明期は「滑って転ぶ」「パイを投げあう」といった動作で笑いを取るスラップスティックが人気であった。
やがて喜劇の要素を取り入れたストーリー性のある喜劇映画が現れ、トーキーの登場により会話劇が現れ、映像技術の発達により非現実的なギャグを映像化した映画が現れ、時代の中で観客を笑わせるために変化を繰り返してきた。
特に「家族が揃って楽しむ」目的で作られたファミリー映画のほとんどには、多かれ少なかれコメディの要素が入っているため、コメディ映画が映画の入り口という観客は少なくない。