14系はB寝台のベッド幅の拡充という大変革をもたらしたが、一方で国鉄線(現JR線)の在来線車両限界に3段ベッドを押し込んだ高さ方向の窮屈さ(空頭68~70cm)はそのままであった。
これは子供ならともかく、大人では女性でも寝台内で起き上がった姿勢でいられない寸法である。
北陸トンネルを契機に派生系列と言うべき24系が登場し、その2段ベッド化グループとして24系25形が1973年に登場、14系15形はそのコンセプトを元系列である14系に適用したグループである。
元々14系自体省力化を旗印にした系列であったため、ベッドの2段化は、それをさらに進める形となった。
レイルウェイ・ライターの種村直樹氏は24系25形登場時「素晴らしいサービス」と評したが、それは登場時点での料金が1600円と物価水準とサービス拡充内容に比して妥当であったため。