ミラー(カードキャプターさくら)
みらー
概要
『カードキャプターさくら』に登場するクロウカードの一種。
英語名は「THE MIRROR」、漢字名は「鏡」。
実体化すると長髪の巫女の姿をとる。原作とアニメでは額の鏡の形が異なる。
人や物の姿になれる能力を持ち、作中では主にさくらの分身として登場する。
特殊カードであり、呪縛カード(「風」など)も攻撃カード(「水」など)も通用しない。
また、クロウカードの中で人語を話すことができる数少ないカードの一つであり、他のカードからさくらへの伝言を託されたこともある。
初登場時は満面の笑顔で悪さをする悪戯っ娘だったが、後述の経緯で封印後はかなりしおらしい性格になっている。
ちなみに『さくらカード編』では、さくら変身時の素の口調がより大人びており、本物のさくらとの区別がつきやすくなっている。
さくらの兄・桃矢に想いを寄せており、登場回の多くが彼絡みである。
作中では
クロウカード編
- 第25話「さくらともう一人のさくら」
初登場回。さくらに化けてあちこちで悪さを行い、さくら本人やその友人たちを困惑させた。
更に桃矢を騙して崖に落とすという鬼畜ぶりを発揮する。
しかし、桃矢は本物のさくらではないと気づきながら、成仏させるため(幽霊の類と勘違いしていた模様)に彼女の奸計に付き合っていた。イケメンである。
それを明かされた「鏡」は、駆けつけたさくらに自ら封印のヒントを与え、桃矢に「ごめんなさい」と涙を浮かべて謝罪し、封印された。
- 第28話「さくらとおまじないカード」
「撃」封印回。アニメオリジナルエピソード。
「撃」の光弾を鏡で跳ね返し、弱ったところを封印した。この時は「鏡」が手にしている丸鏡のみが実体化している。
通常とは違う使用方法にも思えるが、光弾の姿をコピーして打ち返したともとれる。
- 第39話「さくらのふらふら熱曜日」
「雲」封印回。原作ではさくらカード編のエピソードに相当。
風邪を引いたさくらが桃矢の看病を受ける中、「雲」が天気を荒らしたため、さくらは「鏡」に自分の姿をとらせて部屋を抜け出す。
風邪のフリをして桃矢に看病される「鏡」、顔が赤いのは迫真の演技なのだろう……きっと。
だがやはり桃矢はその正体に気づき、さくらには自分が気づいたことは黙っていてほしいと頼む。
そして「ありがとな」と言って「鏡」の頭をポンと撫でるのであった。イケメン。
さくらカード編
- 第61話「さくらとカードとプレゼント」
アニメオリジナルエピソード。
冒頭、他のカードたちと何事か話し「私から伝えておきます」と告げる「鏡」(さくらの姿)。どうやらさくらに伝えたいことがあるようだが、なかなか機会に恵まれずにいた。
一方、さくらは父・藤隆へのプレゼントを買うために、桃矢と放課後に買い物に行く約束をする。
しかし、待ち合わせ前にクロウの気配を感じ、「鏡」を呼び出して自分の代わりに桃矢と買い物に行ってほしいと頼む。
またしてもさくらに言うべきことを言えなかった「鏡」だったが、頼まれ事の重大さを思い出して「お兄さまと買い物……」と頬を赤らめる。
当然のように桃矢に正体を即バレされる「鏡」だったが、大体の事情を察した桃矢は「買い物行くか、一緒に」と明るく誘うのであった。圧倒的イケメン。
買い物の後、桃矢からクリスマスプレゼントにリボンをプレゼントされる。何と彼は本来の「鏡」が長髪であることまで見抜いていた。感激で絞り出すように礼を言う「鏡」に、桃矢は「いつもさくらのためにありがとな」と謝意を述べる。
その後、さくらから自分を含めたカードたちへの日頃の感謝を伝えられ、ようやく言いたかったこと=さくらへの感謝を伝える。
そしてカードに戻った後は、髪にリボンを結んでいる絵柄に変わっていた。