- 冲方丁の原作を元にした、アニメ・漫画作品。
- 『BLOOD+』に登場する翼手の女王からの血分けによって翼手化し、女王を守る者のこと。
ここでは前者の作品について説明する。
概要
『シュヴァリエ ~Le Chevalier D'Éon~』とは、冲方丁の原作を元にした、アニメ・漫画作品である。実在の外交官であるシュヴァリエ・デオンを主人公に、綿密な時代考証に基づく18世紀欧州の国際情勢といった歴史的事実と錬金術など体系的なオカルトが交錯する虚実ない交ぜとなった世界観を持つ。アニメ版はProduction I.G制作で2006年にWOWOWで放送された。
時は18世紀、革命前夜のフランス。国王ルイ15世の御世――ヴェルサイユは栄光に輝き、セーヌ河の偉大な流れとともに、パリは美しくもおぞましい混沌に満ちていた。ある夜明け、一人の女性が亡骸となって、セーヌ河を流れ着く。彼女の名はリア・ド・ボーモン。棺桶の蓋には謎のアルファベット――《PSALMS》(=詩篇)が刻まれていた。その弟、デオン・ド・ボーモンは秘密警察に所属し、パリを騒がす淑女連続失踪事件の謎を追っている。姉もまたその犠牲者の一人だった。やがて、捜査を続けるデオンの前で禁忌の歴史が幕を開けるのだった……。