概要
第二部では
【豪腕のヴライ】の異名を持つ筋骨隆々の大男で、ヤマトを守る【ヤマト八柱将】の一人。
帝への忠誠心は非常に高く、『力こそ全てを制する』信じており 帝に刃向う者は如何なるものであっても力を持ってねじ伏せる。
実際、ウズールッシャとの戦闘時に剣奴(ナクァン)にされたヤマトの民を救出しようと考えず、彼らと同じ【帝に仇なす者】として認識しウズールッシャの兵もろとも排除した。
また、オシュトル、ミカズチ、ムネチカと同じく仮面の者で 形状は顔の右半分を覆うタイプ。
仮面の力を解放した時、黒い魔神のような姿に変身する。
帝が暗殺された という報告とアンジュ暗殺未遂の話を耳に挟み これを『オシュトルが企てたもの』と信じて疑わず 彼に対して激怒する。
帝がいなくなったことを嘆き その後に毒によって意識混濁したアンジュを『帝の器にあらず』と感じ 『帝位は、力があるものこそ次ぐべき』と決意 それを阻止するべくやってきたハク一行と激闘を繰り広げるが大封印により疲弊するも アンジュを連れて逃亡したオシュトルを追跡
彼との仮面の力を解放した戦いを挑み、奈落の底へ落ち果てた・・・
第三部では
瀕死の重傷を負っていた所をエントゥアに発見され介抱された。
洞穴(ほらあな)にて傷を徐々に回復させていくのだが、自身に与えられた時間が短いことを悟ってはいるが オシュトルとの決着を付けるために時間を使うことを決意する。
エントゥアの作った料理を豪快に平らげると『これでは足りぬ。 替わりを持て!』と告げると
その豪快な食いっぷりに思わず『もう少し、慎みや遠慮という言葉を知らないのですか?』と呆れられるが『【美味い】と思ったモノを喰らうのに、何を遠慮する必要がある?』と回答する。
そして、オシュトルとの決着をつけるその日が来た・・・
【これより先、彼の生き様に触れる内容のため注意されたし】
オシュトルとの戦いに赴く前、エントゥアと最後の会話を行う
『最後に聞かせてください。 もしも、貴方が娘を残して・・・死地に赴くなら・・・娘に何を伝えますか?』
『我に娘などない・・・・我、独り生き。 我、独り戦い。 我、独り死す。』
『他の生き様など・・・考えたことがない』
自身には【戦いだけの人生】であること
『エントゥア・・・・好きに生きよ』
彼女にそう伝え、死地に赴く。
辿りついた場所は、かつてオシュトルと死闘を繰り広げた場所。 彼から『あの時、貴様は戦死したはずでは?』と尋ねられるが
『我は死なぬ。例え屍を喰らい、泥水を啜り、生き恥を晒そうと・・・決着をつけるまでは死ねぬ・・・』と語り、 今の自分はオシュトルと雌雄を決するためにいることを伝え
仮面の力を解放し、彼との最後の戦いに挑む。
オシュトルとの死力を尽くした戦いを、楽しむと
『命長らえ、這いつくばる生き様に何の価値がある? 命を食いつぶしてこその人生よ!!』
『地獄で、また闘おうぞ・・・・オシュトル!』
と、いい残し 塩となって消えて行った。
漢は、己が信じるものを真っ直ぐに生き 一人の戦士として生き、一人の戦士として闘い、一人の戦士として去って行った・・・