CV:乃村健次
概要
第二部では
【豪腕のヴライ】の異名を持つ筋骨隆々の大男で、ヤマトを守る【ヤマト八柱将】の一人。
帝への忠誠心は非常に高く、『力こそ全てを制する』と信じており 帝に刃向う者は如何なるものであっても力を持ってねじ伏せる。 それを体現するだけの筋力と武術の鍛練を欠かさず、時間があればそれに注ぎ込む。 そのため戦闘能力は非常に高く、ノスリ曰く『【ヤマト最強の将】』
逆に力無き者には興味を示さず、愚弄し『俺の傀儡となれ!』と言うのだが 酷い場合
『今すぐここで、命を絶て』と相手に言い放つ。
ウズールッシャとの戦闘時に剣奴(ナクァン)にされたヤマトの民を救出しようと考えず、彼らと同じ【帝に仇なす者】として認識しウズールッシャの兵もろとも排除した。
また、オシュトル、ミカヅチ、ムネチカと同じく仮面の者で 授かった仮面の形状は顔の右半分を覆うタイプで 仮面の力を解放した時、黒い魔神のような姿に変身する。
トゥスクル侵攻戦前の人選に自身が入っていなかったことへの不満をウォシスに告げると
彼から『ウズールッシャとの戦の時に剣双(ナクァン)を葬ったと報告書に記載されていました。 戦好きなのは構いませんが、無用な血を流すのはいけないこと』と言われ オシュトルと共にヤマトの防衛をすることになった。
ある時【帝が暗殺された】という報告と【アンジュ暗殺未遂】の話を耳に挟み これを『オシュトルが企てたもの』と信じて疑わず 彼に対して激怒する。
帝がいなくなったことを嘆き その後に毒によって意識混濁したアンジュを『帝の器にあらず』と感じ 『帝位は、力があるものこそ次ぐべき』と自身が帝になろうとするが、それを阻止するべくやってきたハク一行と激闘を繰り広げる。 過去にオシュトルとの御前試合で敗北したことを 対戦相手だった彼とその事を知ったクオンに指摘される。 ハク一行とウルゥル、サラァナによる大封印で疲弊する。
しかし、オシュトルに対する執念が突き動かしたのか再度立ち上がりアンジュを連れて逃亡した彼を追跡。
彼との仮面の力を解放した戦いを挑み、奈落の底へ落ち果てた・・・
第三部では
谷底で瀕死の重傷を負っていた所をエントゥアに発見され介抱された。
洞穴(ほらあな)にて傷を徐々に回復させていくのだが、自身に与えられた時間が短いことを悟っており、残された時間を【オシュトルとの決着をつけるため】に使うことを決意する。
それに向けて傷を治癒し、体力を回復させるため エントゥアの作った料理を
『これは全て、我が血となり、肉となり、力となる』
と豪快に平らげると
『・・・・これでは足りぬ。 替わりを持て!』と告げる
その豪快な食いっぷりに思わず『・・・・もう少し、慎みや遠慮という言葉を知らないのですか?』と呆れられるが
『【美味い】と思ったモノを喰らうのに、何を遠慮する必要がある?』と回答する。
彼女が装った食事を再度平らげ 時間を見つけては鍛錬に打ち込み続け、傷の治療をしていく
オシュトルとの決着をつける その日のために・・・
森林にて鍛錬に打ち込む中、巨大なガウンジに襲われる。
『我が道を譲る理由(わけ)なし・・・・去れ』
この一言が奴を不快にしたのか、「喰らってくれる」とばかりに襲い掛かってくる。
が、手刀を一太刀浴びせ撃退した・・・・
【これより先、彼の生き様に触れる内容のため注意されたし】
オシュトルとの戦いに赴く前、エントゥアと最後の会話を行う
『最後に聞かせてください。 もしも、貴方が娘を残して・・・死地に赴くなら・・・娘に何を伝えますか?』
『我に娘などない・・・・我、独り生き。 我、独り戦い。 我、独り死す。』
『他の生き様など・・・考えたことがない』
自分には【家族がいない】こと、自分にとって【戦いが全て】であること、自分が【戦場で散る】運命であること、 自分は【戦いだけが人生】であることを述べると
『エントゥア・・・・好きに生きよ』
彼女にそう伝え、死地に赴く。
辿りついた場所は、かつてオシュトルと死闘を繰り広げた場所。 彼から『あの時、貴様は戦死したはずでは?』と尋ねられるが
『我は死なぬ。例え屍(かばね)を喰らい、泥水を啜り、生き恥を晒そうと・・・決着をつけるまでは死ねぬ・・・』と語り、 今の自分はオシュトルと雌雄を決するためにいることを伝え
仮面の力を解放し、彼との最後の戦いに挑む。
オシュトルとの死力を尽くした戦いを繰り広げるのだが、【喜び】と【楽しみ】で満たされていった
『愉快・・・・実に愉快ぞ!』と至福のひと時を過ごす。
闘いに決着が着いた瞬間・・・
『命長らえ、這いつくばる生き様に何の価値がある? 命を食いつぶしてこその人生よ!!』
『地獄で、また闘おうぞ・・・・オシュトル!』
と、いい残し 塩となって消えて行った。
漢は、己が信じるものを真っ直ぐに生き 一人の戦士として生き、一人の戦士として闘い、一人の戦士として ヤマトを去って行った・・・