概要
「第四紀更新世」の3番目(中期)、およそ77万~12万6千年前の年代を「チバニアン」という。
千葉県市原市の養老川沿いに「地球磁場逆転期の地層」つまり、地球の磁力が最後に逆転した(約77万年前の指標となる)ことを証明する地層が発見・発表され、1970年代から約40年にわたる研究が続けられていた。これに対しイタリアは2016年夏、地磁気のデータがなく苦戦していた南部モンテルバーノ・イオニコの地層で、放射性元素を調べる間接的な手法で地磁気逆転を推定できたと発表。
この地質時代にまだ名称が付けられていなかったため、日本の「チバニアン」案とイタリアの「イオニアン」案の2案が提示され、審査の結果地磁気逆転の痕跡がより明確であった千葉の方が名前として採用された。