スペクター(遊戯王VRAINS)
すぺくたー
人物
ハノイの騎士に所属する構成員らしく白を基調としたスーツが特徴。一人称は「私」。
組織の中でリボルバーに敬意を払っているのだが、単に彼がリーダーであるからでは無く、
その態度にはどこか狂信的なものを感じさせる。
リボルバー以外は基本的にどうでも良いのか、ブルーエンジェルに電脳ウィルスを仕込む際には一切のためらいは無く、SOL社を見捨てたセキュリティ部長・北村がハノイの騎士に入る為の試験では負けてなおも命乞いする彼をとてもゲスい笑顔で始末している。
ハノイの騎士に入る前は施設で過ごしていたが、ある事を切っ掛けに脱走。
その後、ある場所にてリボルバーと出会った事で彼と彼を支援する人達と行動を共にする。
ちなみに「スペクター」はアカウント名であり本名は不明(それと思しき人物が登場しているシーンはあるが、明言はされていない)。現実世界での容姿は回想から考えるとアバターと同じ姿と思われる。
「スペクター」というアカウント名はかつて施設に居た頃の孤立した自分になぞらえたもの。
使用デッキ
地属性・植物族で統一されており、「聖天樹」と呼ばれる基点となるリンクモンスターとそれを守護して戦う「聖蔓」の名を持つモンスターで構成されており、多数のリンクモンスターを展開しつつモンスター効果による回復と守りに徹したデッキである。エースモンスターは不明。
一見すれば短期戦が不利なデッキにも見えるが、攻めを担当する「聖蔓の剣士」が持つゴヨウ・ガーディアンなどに見られるコントロール奪取を用いて相手のモンスターも活用する事で対応している。
関連タグ
ネタバレ注意
「ほぅ……私はこの事件の門外漢というわけですか。
ですが、十分にこの事件の関係者なのですよ!!」
実は藤木遊作や草薙仁と同じく、10年前の「ロスト事件」に巻き込まれた6人の子供の1人である。
ただし、スペクターは他の二人とは生まれと育ちの事情が真逆に近いものだった。
赤子の頃にとある樹の下に捨てられた過去があり、施設で保護されてからも周りに溶け込めずに常に孤立と退屈な毎日を過ごし、赤子の頃の自分を守ってくれていた大樹に癒しを求めていた。
そんな彼に転機が訪れたのがロスト事件。その実験を受ける度に「誰かが自分を試している、期待している」という気持ちを抱き始め、地獄のような孤独の日々から解放された事も相まってスペクターにとって初めて生を実感した「楽しい日々」であった。
しかし、その日々はイグニスの完成と共に終わりを告げてしまい、再び地獄の日々に戻される。そんな彼の心にトドメを刺したのは、彼が母の様に慕っていた大樹が大人の都合で伐採され、見るも無残な姿になっていた事である。その瞬間、彼の中に残ったのは世間に対する憎悪と「楽しい日々」への渇望であった。
施設から抜けだした彼は事件のあった施設でかつての日々を想いながら待ち焦がれ、そして遂にリボルバーと出会い、ハノイの騎士に参加している。