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富士急行のバス事業は山梨県の富士急行線沿線や静岡県の御殿場、三島、沼津、富士、富士宮エリア、神奈川県の足柄エリアをメインに展開し、殆どの地域は地域子会社へ分社化されているものの一部が直営で残っているのが特徴の一つ。

地域子会社

富士急山梨バス

山梨県の郡内地方を中心に路線バスを運行。1991年1月に設立された「富士急都留中央バス」が前身となる。

名前の通り都留市内の路線を中心に担当していたが、路線移譲や観光客の需要が多い富士吉田、河口湖、上野原などの路線も担当するようになったことから2002年6月に現社名となった。

2014年に富士急平和観光を合併し、同社の営業所も管轄するようになった。

営業所記号はF

全国的にも珍しい水陸両用バスを運行している。

営業所

  • 本社営業所:南都留郡富士河口湖町小立
  • 大月営業所:大月市猿橋町猿橋
  • 上野原営業所:上野原市上野原
  • 甲府営業所:甲府市上阿原町
  • 八王子営業所:東京都八王子市兵衛

甲府と八王子は元富士急平和観光の営業所。八王子は貸切車の拠点。

車両

国内バス大手4メーカーの車種の他、ヒュンダイ製も所有している。一応メインは日野自動車製だが、日産ディーゼル製もそれなりに数が多い。

自前のCNG充填設備(ガススタンド)を設置しており、CNG車の比率も高い。

ナンバープレートは以前は山梨ナンバーだったが、順次富士山ナンバーへ変更され現在は全車両が富士山ナンバーを装着している。

富士急シティバス

静岡県の沼津市・三島市・裾野市を中心に路線バスを運行。

1995年に、「富士急三島バス」として設立されたのが前身で、当初は三島営業所の全路線と沼津営業所の一部路線、貸切車が移管された。その後富士急行静岡東統括事業所の路線バスも移行され、更に三島と沼津の営業所を統合して現在の体制となった。社名は静岡東統括事業所の路線が移管された時に現在のものに変更された。

営業所記号はE

営業所・待機場

  • 本社営業所:沼津市東椎路
  • 沢地待機場

車両

富士急全体の傾向として日野が多いが、静岡地区ではいすゞ車の導入も多い他、日デ車も岳南鉄道からの移籍や新車導入により比率が上がっている。

山梨と異なりCNG車は導入していないものの、ブルーリボンシティハイブリッドを導入している。

富士急グループのエリア内では最も都市化が進んでおり、大都市圏で導入されるような新車はまずここに投入されることが多い。

富士急静岡バス

静岡県の富士市・富士宮市を中心に路線バスを運行。分社化時点で採算はさほど悪くなかったものの、より地域密着を目指すために分社化を行った。

営業所記号はW

営業所

  • 鷹岡営業所
  • 富士宮営業所

車両

シティバス同様、日野といすゞがメインとなる。シティバスと異なりCNG車も所有している他、高速車としてヒュンダイ・ユニバースを導入している。

富士急湘南バス

神奈川県の足柄地域を中心に路線バスを運行。

管内の路線の殆どが過疎路線であり、公的な補助を受けて存続している路線が大半を占める。一般路線バスには東京式の系統番号(漢字+2桁の数字)が振られているが、バスの行先表示機や停留所等には表示されていないケースも多い。

営業所記号はM

営業所

  • 本社営業所:足柄上郡松田町松田惣領

車両

4メーカーすべてを揃えているが、日デ車の比率がやや高い傾向にある。

神奈川県内でも比較的涼しい地域を走る事から非冷房車が1995年という遅い時期まで残っていた。

フジエクスプレス

東京都港区を拠点に貸切バスをメインに運行する事業者。貸切バスだけでなく、高速バスや港区、渋谷区のコミュニティバス、横浜タウンバスなどの運行も担っている。

営業所記号は東京営業所がT、横浜営業所がH

営業所

  • 東京営業所:東京都港区芝浦四丁目
  • 横浜営業所:神奈川県横浜市中区新山下三丁目

車両

高速車として三菱ふそう車の配置が多く、高速・貸切専門の営業所だった頃は日野・ふそうの2社中心だった。現在は日野・日デが中心。

コミュニティバス、送迎バス用車両は発進・停止回数の多さを勘案してオートマチック車が導入されている。

富士急行本体のバス事業

現在は分社化が進んだ結果、御殿場営業所だけが直営で残っている。

営業所記号はG

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