修理に際して必要な部品が手に入らない時に行われる。
例えばF2戦闘機は既に生産を終了しており、新規に修理部品を発注しようとすると高額になってしまう上、納入までの時間も長期化してしまう。このため退役した機体をスクラップ・廃棄せずに一部を保管しておいて必要な部品をキープしておく。そして別の運用中の機体に故障が発生した際はキープしておいた退役機から部品を流用して修理を行う。
もちろん民間でも、整備・維持費用が潤沢ではない場合、部品の生産そのものが不可能な場合、修理後長期間の使用を前提にしない場合など、こうした事はごく普通に行われている。
さらに共食い整備のレベルを進行させて、破損・故障した複数の個体から1つの再生品を作ることもあり、例えばラバウル空襲で破壊された一〇〇式司令部偵察機の残骸をかき集めて1機を再生したことがある。これらは「ニコイチ」などと呼ばれることが多い。