日本のヴィジュアル系ロックバンドでありながら唯一無二の個性を放つバンド。
所属レーベルはインディーズではリーダー桜井が代表を務める「密室ノイローゼ」、メジャーレーベルではビクターレコード内のレーベル「ベイブスターレコード」や「FlyingStar Records」に所属。このインディーズレーベル所属者や関係の深いバンドを「密室系」というサブジャンルで括られることがあり、現在では桜井青関連のバンドやMUCC(ムック表記時代)がこのジャンルで語られることが多い。
cali≠gariファンは「ガリスト」と呼ばれる。
解散後、一時は活動消費期限付で活動していたがやはり偽装し、現在は正式に活動再開。
概要
1989年、茨城にてリーダーの桜井青を中心に「cali+gari」として結成し、その後メンバーチェンジを繰り返し4代目のボーカル秀児が加入後にバンド名を現在の「cali≠gari」に変更。
その後2000年に秀児が失踪という形で脱退し、現在のボーカルである石井秀仁が加入し現メンバーが揃う。
2002年、ビクターから、よりにもよって鉄道事故をテーマにしたシングル「第7実験室予告版〜マグロ〜」でメジャーデビューをする。
2003年、ファンクラブ会員限定ライブにて無期限活動停止を報告、6月の日比谷野外音楽堂のライブを最後に活動を休止、その後は各々個人活動に入る。
2009年3月、所属事務所の密室ノイローゼ名義のアドレスで謎のサイトが立ち上がり、桜井青のソロイベントや後輩バンドムックのライブ会場などでURLとシンボルマーク「≠」が印刷された告知チラシが配布されサイト上にて謎のカウントダウンが始まる。4月1日を持ってサイトがcali≠gari公式サイトとなり消費期限付きで再活動することが告知され、かつてのファンクラブ「FCカリガリ(仮)」に代わる新たなファンクラブ「別室ノイローゼ」が発足。
11月、主催イベント「東京地下室 地下16階」をもって消費期限が切れる予定だったがイベント終了後に号外は配布され、消費期限が偽装だったことが発覚。渋谷109前交差点スクリーンにて偽装報道と共にバンド最大級の観客数を誇る武道館ライブが告知される。
2010年2月、武道館ライブ『売り切れません、此処だけは――――。マストライブ「解体」』を開催、この日を持って消費期限が切れる。
3月14日、「別室ノイローゼ」が消失するも3日後の17日に新たに「別室ノイローゼ~寝室編~」が発足。別室側曰く「あなたに夢をお届けします!寝てるだけに。」とのこと。
その後は別室ノイローゼ会員向けに武道館ライブを収録したDVD「解体」や、かつて販売したベストアルバム「再教育」の再販売などを行っていた。…が、後にメジャーレーベル時代のスタッフによる動画により消費期限が偽装されていたことが判明。そして、2012年に改めて「“活動休止”の休止」を宣言、本格的に再始動することに。以後、精力的に活動していたが2014年10月3日、ドラムを担当していた武井が脱退して3人組となった。2015年には日本コロムビアに移籍したが、2017年にはVAPより新譜をリリースした。
メンバー
・石井秀仁(いしいしゅうじ) ボーカル、ギター、シンセサイザー
数々のバンド活動を経て、脱退した前任ボーカル秀児に変わり加入。
メンバーからの愛称は桜井からは「石井さん」で村井・武井からは「秀仁くん」と呼ばれる。
バンド内ではリーダー桜井と共にメインコンポーザーを務め、復活後には他の活動で忙しいメンバーに代わり楽曲アレンジの大部分を手がけた。
80年代のテクノ・ニューウェーヴ好きで知られ現在の音楽活動に影響を受けている。
ファッションセンスが独特かつハイセンスな人物として知られ、加入後の雑誌撮影では全身網タイツの上にワンピース、コンバースのスニーカーという組み合わせでファンの度肝を抜いた。
その後はハイブランド物のモード系ファンションをライブ衣装として着ていたが、復活後には余計豪華になりライブステージでは一人パリコレ状態になる、最後の武道館ライブではヘアメイクも凄かったのでヴィジュアル系雑誌「フールズメイト」の武道館ライブレポートではヘアメイクを「クリーチャー」呼ばわりされる。
加入後に石井加入に否定的な秀児ファンから文句言われた際、当時の公式HPにて伝説の名言「テメーらいいかげんにして下さい。」と書き込み一喝、この名言は現在でも語り草となっており一時期2ちゃんねるのガイドライン板でも「テメーらいいかげんにしてください。のガイドライン」スレを立てられる。
現在は「GOATBED」の他に新たにヴィジュアル系バンド「XA-VAT」を結成し、cali≠gariに所属していたレコード会社からメジャーデビューをする。
・桜井青(さくらいあお) ギター
cali≠gariの創始者でありリーダー、また所属レコード会社「密室ノイローゼ」の代表を務める。ファン及びメンバーからは「青さん」の愛称で知られる。
バンド内では石井と共にメインコンポーザーを務め、副業でデザイナーとしても活動しているのでデザインワークを担当。
トークイベントやラジオではしょっちゅう危ない発言をしており、特にラジオではよく「ピー」音が被せられる。
ゲイの人物として知られ、ライブや楽曲などでそういった新宿2丁目的の要素を持ち込んだりしている。
またCDドラマなど女装キャラクター「桜井青江」なってはよく本番中に本番(セックス)をしたり、2009年の復活後のアルバム発売時に、謎の高音質CD「SMH≠CD(Sadism and Masochism and Hentai CD)」のイメージキャラクターとして就任しては購入者にプロマイドを配布した。
現在は自身がボーカルを務めるバンド「LAB. THE BASEMENT」の他に「カッコー」のギタリストとしても活動している。
・村井研次郎(むらい けんじろう) ベース
桜井に誘われサポートメンバーを経て4代目ベーシストとして加入。メンバーからの愛称は「研次郎くん」と呼ばれる。
メンバーの中で唯一の高学歴で早稲田大卒者、大学院にも進学していたが不始末を起こし音楽活動へシフトチェンジする。
ヘヴィメタルベーシストなので卓越したベースプレイに定評がある。
SEX MACHINEGUNSの活動を経て現在はヘヴィメタルバンド「CYCLE」のベーシストとして活動している。
・武井誠(たけいまこと) ドラム
2代目ドラマー、エアコン設置工事の仕事の最中に桜井からの電話で誘われ加入する。
メンバーからは「誠くん」と呼ばれ、ファンから「まっこ」と呼ばれる。
趣味はパチンコ。
活動停止後は桜井の「LAB. THE BASEMENT」や石井の「GOATBED」のドラマーとしても加入していたが、現在は両方共脱退している。
ちなみに石井とは月に何回か会い、喫茶店でお茶飲みながらお互いの近況を報告しているとか。
関連動画
※リンク先は所属レコード会社ビクターレコードの公式ページである。