辺見和雄
へんみかずお
概要
網走監獄から脱獄した刺青をもつ囚人の一人。一見人当たりの柔らかい男性だが、囚人たちの中でも極めて危険な凶悪殺人鬼で、日本各地を放浪しながら百人以上を殺害している。脱獄後はニシン漁の出稼ぎに交じって潜伏していた。 同じ独房だった事から白石由竹と仲が良い(?)。
作中での活躍(ネタバレ注意)
彼が殺人を犯すようになった理由は、幼少期に弟をイノシシに食われてしまう光景を目の当たりにし、そのトラウマによって彼の中に極めて倒錯した性癖が生まれ、何人殺しても罪悪感を感じず、いずれ弟のように必死に抗った末に殺されたいという歪んだ願望を抱えてしまったからである。
脱獄後もわざと手がかりを残すように殺人を続け、それを追ってニシン漁に来た杉元佐一と接触。面識のある白石に顔を確認させるつもりが訳あって別行動となってしまい、杉元は彼が辺見だとは知らずに親切にしてしまう。
そんな杉元から優しくされる一方で、殺人鬼として似た匂いを感じ取った辺見は、杉元に恋愛にも似た感情を持って執着する事になる・・・。
余談
この後次々に登場してくるぶっとんだ変態の先駆けとなった人物で、そんなキャラクターを創造する野田サトル先生の事を辺見先生と呼ぶ人がいるとかいないとか・・・。辺見和雄自体もこの変態度のため、経歴の残虐さとは裏腹に妙な人気を持っている。
ゴールデンカムイには実在人物を元にした人物が多く登場するが、彼の元ネタとなっているのはアメリカの殺人鬼「ヘンリー・リー・ルーカス」と思われる。
本編で退場した後も回想シーンでちょくちょく登場する。特に杉元が囚人たちを思いかえすシーンでは空の向こうの存在になっているのにも関わらず杉元の方へ向かっていってる。
また、ゴールデンカムイの60分ドローイング(ワンドロ)ではファンが「成人向けネタは自粛しよう…」という空気の中、作者が突如このキャラを使ったR-18ネタで参戦するというぶっ飛んだことをしでかしている。まあ、その描写自体は本編でも描かれてるぐらい軽いものだが…。