概要
ゲーム「クロノクロス」に登場する、複数の島々で構成される諸島である。
HOME WORLD(以下HOME)ANOTHER WORLD(以下ANOTHER)ともに「クロノクロス」の舞台。
HOMEとANOTHERとでいくつかの違いがあるが、ほぼ同じ構成である。
エルニド諸島は自然豊かな土地で、さらに諸島を構成する島ごとに環境に個性があり、エルニド本島をはじめ独自の生態系が発展する場所である。
「クロノトリガー」と世界観を共通するが、海流的に閉ざされた場所であることもあって、大陸(及びクロノトリガーの現代で登場した世界)とは異なる文化が息づいている。
同時に大陸との交流もあり、若者を中心に大陸に憧れを抱く文化もある。
都市化されたテルミナや民族文化が継承されているアルニ村やガルドーブ、亜人の居住地であるマブーレなど、人々の営みも多様である。
政治的には軍事国家パレポリの勢力下であるが、蛇骨館のアカシア龍騎士団などの自警組織の力もあって、パレポリからの完全な支配はなされていない(物語開始時)。
構成
エルニド本島
街、村、有人施設
テルミナ、アルニ村、蛇骨館
人工施設
古龍の砦
自然ダンジョン
トカゲ岩、風鳴きの岬、溺れ谷、ヒドラの沼、影切りの森、死炎山、龍神の滝
その他
周辺諸島
有人の生活環境あり
ガルドーブ、マブーレ、水龍の島、隠者の小屋、離れ小島
居住施設なし
天龍の島、世界のへそ、土龍の島、海月海、亡者の島
その他
死海(HOMEのみ)、死の門(HOMEのみ)、神の庭(ANOTHERのみ)、次元の狭間(入口のみ)
エルニド諸島以外の登場環境
カオスフィールド、次元の狭間
関連リンク
※以下はクロノクロスに関する重大なネタバレが含まれます※
ネタバレ
実は舞台となるA.D1020はラヴォスが引き起こしたタイム・クラッシュによって改変された時代である。そのため前作では海しか存在しない場所だった。
では、なぜエルニド諸島が形成されたのかというと少々複雑な事情がある。
クロノたちに倒される可能性を知った古代のラヴォスは、自らの運命を変えるべくA.D.2400から「凍てついた炎(ラヴォスの一部)」を呼び寄せようとした。しかし、炎はクロノポリスという研究施設に保管されており、ちょうど研究員たちが反時間転移の実験を行っていた。このためクロノポリスと研究員(未来人)たちはB.C.10000へと横滑りしてしまった。
クロノポリスの出現に危機を感じた「星」は、それに対抗するべく並行世界のA.D.2400から龍人たちが住まうディノポリスを呼び寄せた。龍人は前作の登場人物・恐竜人アザーラの子孫で、別の次元で人類に打ち勝ち繁栄した種族である。進化したことで龍人となり、星に近い存在となっていた。
人間と龍人。遠い昔に滅ぼしたはずの種族と顔を合わせた両者は、この時代においても過酷な生存競争を繰り広げることとなる。結果、フェイト率いるクロノポリス側が勝利。龍人は滅亡し、彼らが用いていた自然制御マシン(星のエネルギーの集合体)・龍神は凍てついた炎によって六つに分割され、封印された。
実は龍人がいた当時はエルニド全体が神の庭と呼ばれていたが、フェイトが龍神を封印したことで新たな『神』となったため、クロノポリスのある海域が神の庭と呼ばれるようになった。
その後、フェイトはタイムパラドクスによって歴史が変わり、自分たちの消滅を恐れた。そこでエルニド海に次々と人工島を創り上げ、エルニド本島、土龍の島、水龍の島、黒龍の島などを築いた。更に研究員たちの記憶を抹消し、原住民として住まわせた。こうして形成されたのがエルニド諸島である。なお、現代では研究員たちは「神の庭からやってきた最初の入植者」としてエルニドに伝わっている。
つまり、エルニドの人々は研究員(未来人)の子孫である。ただし、蛇骨大佐の祖先など大陸からの入植者や、龍人と共存していた亜人なども今のエルニドに住んでいる。
なぜかエルニド本島には龍人の遺跡である「古龍の砦」があるが、これは龍人の遺跡があった場所にフェイトが本島を創ったということなのだろう。