照準器は、主に火砲などで狙いを定めるために用いられる機器。
簡素なものでは、散弾銃の銃口上部にある突起状の簡単なものから、拳銃や小銃のように照星と照門の2点で見出す緻密な照準が出来るものなどが基本的。これらは、一般的に後述の光学レンズを用いた照準器に対して「アイアンサイト」と呼ばれる。
高度なものでは拡大効果を持つ光学レンズを組み込んで遠距離を狙いやすくしたもの(スコープ)や、コンピューターが組み込まれて弾道の変化を計算できる、高価かつ大変高度なものまで色々存在する。
高射砲・対空機関砲などの、遠距離かつ高速移動する目標物に対して射撃する火砲や、野砲や艦砲などの非常に長距離の目標物を射撃する火砲の照準器は、特に高度な技術力が要求されたため、軍事産業はおろか技術・工学分野でも最先端の分野であった。
メイン画像のものは第二次世界大戦中にアメリカ軍の爆撃機に用いられていたもので、機体の高度や対地速度、目標からの距離、爆弾の降下中の特性、風向きなどを入力して最適な位置で爆弾を投下できる当時としては大変高性能な照準器である。