終盤のネタバレを含むため閲覧には注意
北條周作・すず夫妻が原爆投下の翌年、広島市内に赴いた時に出会った浮浪児の少女。
年頃は小学校低学年頃で、かつては広島市内で母親と幸せに暮らしていた。
原爆投下で母親は片腕を失いガラス破片が突き刺さる重傷を負いながら彼女を連れて避難していたが、やがて座ったまま事切れる。
しばらく母親の亡骸のそばにいたものの遺体が朽ち果てて行ったため止むを得ず離れ、1人で放浪生活を送っていた。
周作とすずが駅のそばでおにぎりを食べながら会話している時に、すずの落としたおにぎりを拾って彼らと出会った。
腕のないすずの姿に母親の面影を見たのか懐くようになり、北條夫妻はそのまま彼女を呉まで連れて帰り、北條家では汚れてシラミのたかっていた彼女を風呂で洗う準備を始めたところで本編は終了する。
その後EDで晴美が生前着ていた服をもらって小綺麗になった彼女は北條家の養女になり、すずに洋裁を教えてもらい義理の伯母となった径子にワンピースを作るなど、新しい家族の元で幸せに暮らす姿が描写されている。
なお、原作版では名前の設定がないため日テレドラマ版では「千鶴」という名前になっており、この名前はアニメのノベライズ版で命名されている。
こちらでは北條家に引き取られた後はハキハキとした礼儀正しい性格となり、家事を手伝っている様子が描かれている。