『自分がやりたいことをする部活「青春謳歌部」の設立を高らかに宣言した女子高生・夕紀は、幼なじみの桜子やイギリスからの転入生エフィーを巻き込んで、部活の設立を実現する!……するかもしれない4コマ漫画。』
(配信サイトの紹介文より)
作者の初の連載作品である。単行本は全1巻。
物理書籍は2013年刊行のため新品の入手は困難になっているが、電子書籍では現在でも問題なく読むことができる。
タイトルは「青春おうか部」だが、本編中の部活名やセリフでの表記は「青春謳歌部」であることに注意。
なお、本編中では正式な部として承認が降りたという描写がない。部室は作法室(を勝手に使用)。
制服のデザイン(リボンやスカート)が次作のガヴリールドロップアウトと類似しているものの、ブレザーは本作にしか登場しないため、舞台は別の学校である可能性が高い。
登場人物
綾戸 夕紀 (あやと ゆうき)
本作の主人公。トラブルメーカー。
彼女の「これよりここに青春謳歌部を創部いたします!」の一言からすべてが始まった。
部員全員に部室、顧問まで揃えてしまうほどの行動力があるものの、実現性が伴っていないため部員(主に桜子)が振り回されることになる。
勉強は得意ではないと称しているが、ちゃんと勉強すれば成績は良い(期末テストで学年12位に入るほど)。
料理は卵をまともに割れないレベルである。
お茶目な性格の姉がいる。
冬咲 桜子 (ふゆさき さくらこ)
本作のもう一人の主人公(イラストの中央)。ツッコミ。
青春謳歌部は部員探しに協力するだけのつもりだったが、流れで入部することに。
夕紀とは幼稚園からの縁。「(夕紀とは)もうずっと一緒だし少しは離れたいんだけどねー」の発言に「私はこれからも一緒にいたいけどなぁ」と夕紀に返されてしまい、赤面してツンデレ丸出しなリアクションをしてしまうくらいには仲がいい。
部員の中では最も常識的かつ真面目なのだが、その割に成績が良くなかったり、泳げなかったり、朝が苦手だったりと弱点が多い。
エフィー・オークランド
イギリスからの転入生(イラストの左上)。かわいい担当。
転入早々、夕紀からアプローチを受け、「夕紀さんたちといると楽しそうなので」と入部する。
夕紀からは「エフィーちゃん」と呼ばれている。
制服や水着を着こなし、お菓子を作って持ってきたり、料理をしたりと女子力は部内で一番である。だが男だ。
流暢かつ丁寧な日本語を話すが、漢字が読めないためテストでは苦労している模様。
女子の制服を着ているのは入学時に大谷が間違えたからなのだが、春以降の夏や秋のエピソードでも普通に着用している。どういうことなの……。
天ヶ瀬 海月 (あまがせ みつき)
夕紀たちのクラスメイト。成績優秀。
期末テストで困っていた夕紀たちに勉強を教えたのが縁で入部することになる。
「海月」は「クラゲ」とも読めるため夕紀からは「クラゲちゃん」と呼ばれており、当人も「クラゲってとっても可愛いから」と気に入っている。
青春謳歌部の中では最も小柄で、自販機の一番上に届くか不安がるほど。
お嬢様のような雰囲気や振る舞いを見せることがあるが、真相は不明。
大谷 彰人 (おおたに あきひと)
夕紀たちのクラスの担任。28歳独身。担当教科は英語。
青春謳歌部(というより夕紀)には関わる気がなかったが、エフィーによる脅迫(棒読み)により顧問になった。
なんだかんだで面倒見はいいが、大人げない面が垣間見えることも。